今の時期に,アガハは産卵から羽化までどれくらい期間がかかるのか,それを確認してみようと思います。偶然,産卵場面を見て卵を採集したものですから,もし,きちんと観察を続けることができれば正確に把握できるでしょう。途中でトラブルがあって見失うとか,死ぬといったことがないよう願いながら,始めることにします。
6月23日(月),午後1時。目の前のキンカンの葉の裏に産卵。すぐに卵を確認して,枝ごと水入りコップに挿しました。白いきれいな色をしています。
6月24日(火)。卵の表面は黄を帯びています。なお,写真の視野幅(左右)は1cmです。
6月26日(木),午後4時30分。黄色が濃くなってきました。かなり成長が進んできているとみえ,卵の中にモヤモヤッとした模様が観察できます。空間ができていることがよくわかります。
6月27日(金),午前6時。見ると,もう誕生間近の様子。こんなに早いのかと,一瞬びっくり。殻をとおして幼虫の頭やからだが見えます。
午前9時30分,誕生。産卵時からほぼ3日と20時間が経過。初齢幼虫は,殻から出るとそれを跡形もなく食べてしまいました。