自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモ,株ごとおもしろ実験

2014-06-07 | ジャガイモ

ジャガイモの芋は,地中に伸びたストロンの先が肥大化したものです。ストロンは第1節から四方に広がり出た,茎の一種です。つまり茎の先に養分が貯えられて芋になるわけです。

もしも第2節から上部にある腋芽を,同じように太らせることができれば,空中イモが生った状態だといえます。畑で自然にできた空中イモについては,ずっと前に記事にしました。

では,自然に任せるのでなく,意図的に空中イモがつくり出せないか,と考えてしまいます。それは,地中に養分が運ばれないようにストロンを切断することでも可能ですが,その他の方法でもできます。要は環境を制御すればいいのです。

この方法とは,空中の茎が地中にあるのと同じ環境をつくる手です。伸びている茎を,段ボール製の暗箱である程度の高さまですっぽり覆ってしまえばいいでしょう。箱の中が真っ暗になって,ジャガイモはそこが地中だと勘違いするはず。つまり,第2節ならそこの腋芽が,第3節ならそこの腋芽が,地中にあることになって,ストロンのように伸びることなく肥大化し始めるのです。

では,この実験を始めましょう。できる方は,同じ要領で試みてください。今の時期が最適です。わたしの場合は,暗箱の内側を黒塗装する代わりに紺色の色画用紙を貼りました(黒色がなかった!)。そして,雨対策として黒ビニル袋で包んだのです。


この観察実験を進めながら,ふと思い付いたことがあります。それは,こんなに厳密にしなくても,大きな植木鉢をひっくり返して被せ,底の穴から頂芽を出しておいたらいいのではないか,ということです。まったく簡単な話です。さっそく,この実験も開始しました。


さて,結果は3,4週間ぐらいで現れ始めるでしょう。1カ月以上も経てば,はっきりした結果が得られると思うのですが……。