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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヨコヅナサシガメの捕食行動

2014-06-10 | カメムシ類

そのときは,初めて見て驚き,大したカメムシがいるものだと感心して撮影しました。あとで正体がわかって,「ほほーっ!」とまた感心。

さて,このカメムシとはヨコヅナサシガメ。大きさは横綱級,口吻を獲物に突き刺して体液を吸うといいますから,たいへん攻撃的な性質の持ち主だといえるでしょう。

このカメムシを見かけたのは我が家の庭で,たまたまダンゴムシに口吻を刺していました。ダンゴムシの鎧の隙間からぐっと刺し込むという感じです。体長2cm! ダンゴムシは,例によって危険から身を守るために団子状に丸まっていました。「大きなからだ! それにしても変だ。口が抜けなくなって困っているのかな」と思ったのですが,違っていました。

こんな場面を見たことがなかったので,とにかくその行動を妨げないように注意しながら写真に収めました。結果,これが貴重な記録写真になったのです。


からだは真っ黒。腹部の縁は白。先は少し赤みがかっています。突き出した頭と目の先に,釣竿のように伸びた口吻があります。この口吻がダンゴムシに刺さっていました。それはまるで釣りでもしているかのよう。


あくまで放そうとしません。脚で抱え込むようなしぐさも見られました。


さながら吸血コウモリそっくり。こんなふうにして体液を吸うカメムシがいるとは!

もともとこのカメムシは東南アジアと中心に棲息する外来種で,昭和初期に我が国に入って分布を拡げているのだとか。さらに,口吻で刺されると,激痛を伴うために要注意らしいのです。

それにしても,こんなに威風堂々としたカメムシがいるなんて,驚きです。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その314)

2014-06-10 | ジャコウアゲハ

6月4日付け記事『ジャコウアゲハ観察記(その312)』で触れた,露地植えのウマノスズクサについて報告します。

その後,幼虫に食されないように注意して栽培を続けています。結果,蕾がたくさん付いて,順調に開花しています。

ウマノスズクサは蔓性植物で,腋芽が伸びて枝状になります。その枝に蕾ができるので,自ずと「わあー,たくさんの花だ」と思えてきます。要するに,鈴生り状態なのです。

高さは3mにはなっているでしょう。 

 


茎は支柱に巻き付いています。そこから,腋芽が華やかに伸びていきます。 

 


一本の枝には,葉の付け根ごとに花が咲きます。 

 


ウマノスズクサの場合,ほとんどの花が結実にまでは至らないといわれています。しかし,これだけ花が咲けば,種子がすこしはできるのではないかと密かに期待しています。

この茎だけは食べ尽くされないようにして,観察を続けていこうと思っています。