自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの真正種子栽培,本実験(その16)

2014-06-26 | ジャガイモ

根元の第1節ストロンを切除したポット植えジャガイモについて報告しましょう。

6月20日(金)。地上部が大きく育って,ポットが小さく見えます。窮屈な環境で成長しているのでしょう,葉で作られたデンプンは成長に回されるより貯蔵される方が多くなり,イモが形成されています。


ポット毎に茎が間隔を保たれているため,日当たりが比較的よくなっています。それで,イモははっきりした赤紫あるいは緑っぽい色を呈しています。なかには,第一節からストロンをたくさん出そうとしている例もあります。それらを写真で見ていきましょう。

第1節にイモがたくさんできています。地表に出ているので,貯蔵庫になるだけでなく,頂芽から葉が出てさらに伸びようとする気配があります。


大きなイモが作られています。右の茎はストロンが伸びて地上茎になったもの。途中で別のストロンが形成さて,イモが作られつつあります。 


第1節からは2本のストロンが地上茎となって伸びています。同じ節に直接イモが付いています。第3節でしょうか,腋芽が膨らみイモになりかけています。 

 
第1節にできたイモが肥大化の兆候を見せています。


第1,第2,第3節にもイモが形成されています。しかし,やはり地面にいちばん近い第1節がもっとも望ましいイモ形成位置だとみえ,びっくりするほどの数です。それぞれから頂芽が出ている様子から,まだまだ成長したいという願望のようなものが伝わってきます。 今,イモを1個だけ残して他を取り去れば,たぶん,残った1個は肥大するはず。あるいは,頂芽が勢いよく伸びるでしょう。いずれかの株でそんな実験をしてみましょう。

 
茎にイモができ,イモの先から芽が出て伸びようとするすがたは,サツマイモと大いに違っています。イモの色が緑っぽい感じなのも,サツマイモとの相違点です。

ジャガイモの真の姿がどんどん見えてきます。真実に迫るのはじつにたのしいことです。