2月22日(月)。樋にいた個体がコンクリート上に移動していました。50cmほど動いたことになります。
2月26日(金)。コンクリート上で弱っていた個体は結局死んでしまいました。冬の寒さは多くの個体にとって決定的な影響力を持っているようです。プランターの個体は相変わらずそのまま。大丈夫なのでしょうか。ちょっと気になります。
道の端にいた個体には日が当たり,体温が上がったのでしょう,草の上を元気に歩いていました。草を食べるしぐさが見られました。しかし,大好きなスミレはまだ芽をちっとも見せてはいません。このままだと幼虫の姿を見失うことになりそうです。それも自然のまま,あるがままで,止むを得ません。この個体を入れて,今日現在で無事を確認できているのは3個体です。
3月3日(木)。出勤。仕事場の玄関の掃除中のこと。 泥落とし用の格子を取り除いたら,なんとツマグロヒョウモンの幼虫が! 成虫の活動季節を迎えると,周辺にはたくさんやって来て,スミレやパンジーに盛んに産卵します。それでも,冬の幼虫はほとんど見かけません。よりによって,こんなところにいたなんて。ときどき掃除をする箇所なので,これまで見かけていないとなると,ここまで歩いてきたとしか考えられません。
動くので,プランターからパンジーの葉を採って来て傍に置くと……。葉の縁から食べ始めたのです。バリバリ,ボリボリといった勢いです。長い間食べていなかった食べ物を口にして,うれしいでしょう。食草であるかどうか,見分けるのは本能としかいいようがありません。
もちろん,食べたらウンコもします。排泄したのはずいぶん時間が経ってからです。
見ているうちに「よし,この個体については飼ってみよう」と思い立ちました。すてきな“掃除の出合い”でした。