自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの実生栽培,今年も(9)

2016-03-29 | ジャガイモ

3月28日(月)。子葉が林立状態。過密気味です。それで,適当に間引いていきました。


そのうちに発見したのが子葉が3枚の芽生えです。


ジャガイモは双子葉植物なので,子葉は双葉,つまり2枚が当たり前。ところがこれは3枚。したがって,「双葉が出て来た」とはいいにく感じがします。「子葉が出て来た」という方がよりふさわしいかもしれません。

子葉3枚の例は,これを入れて3本見つかりました。


これまでに双子葉植物で3枚葉の子葉を見たことがあるのは草本ではハクサイやダイコン,アサガオ,木本ではモミジです。注意していれば,確率としては意外とありそうです。

それでふと思うのは,これらの例で本葉は何枚出てくるか,です。双子葉植物は子葉・本葉とも2が基本数です。では,子葉3枚の場合は本葉3枚?

ふつうで考えれば3枚が正解のように思います。これまでの観察事実からもそう予想できます。もしそうなら,これらの例では体内の遺伝子情報が3を基本数として組み立てられていることになります。この芽生えをさかのぼればホッカイコガネから採れた種子に行き着きますが,種子に詰め込まれた遺伝子情報はホッカイコガネの“元祖”遺伝子のそれとはわずかに異なっているという真相が見えてきます。

本葉の枚数が確かめられる日をたのしみに待つことにします。