自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ギフチョウの季節

2016-03-27 | 昆虫

春のほんのひととき成虫で現れ,他の期間は卵・幼虫・蛹で過ごすチョウにギフチョウがいます。その現れ方があまりにも印象的であり,刺激的でもあるため“春の使者”“春の女神”などと呼ぶ人もあります。なかには,“春の妖精”なんていう呼び方もあるほどです。そのギフチョウに久しぶりに合ってきました。ただし,自然界でなく人工飼育舎での出合いです。もし,自然林でカタクリの花でも吸蜜している場面だったら,これはもうスゴイ話なのですが。

場所は公園で,知人が個人的に人工飼育によって増殖させる努力を続けながら,この飼育舎に放って一般公開しているというものです。まことに地味な取組なのですが,頭が下がります。

舎内にはたくさんの蛹が置かれ,次々と羽化した成虫たちが乱舞していました。成虫は全部で100頭ぐらいはいると思われました。中に入ってそれを見るのですから,なんと身近な観察でしょうか。でも,やっぱり人工飼育の個体たちを観察するのですから,複雑な思いがします。こうなるに至った元をたどれば,当然,人手による自然の乱開発に行き着きます。今はその森林は荒れ放題です。人の身勝手さがなんともお見事なばかり。

それはともかく,たくさんの個体数がいるだけに,いろんな風景が見られます。吸蜜する個体。


求愛する個体。これは画像なし。

交尾する個体。地面や,地面近くでペアリングしているので,カメラは地面に置いて写真に収めるといった感じになります。


産卵場所になるカンアオイも植え付けてありましたが,まだ産卵はしていないようでした。よく見れば花が1つ。できれば,再び訪れて産卵の光景や産付卵を撮りたいと思っています。


弱々しく飛翔するか,金網につかまっているか,蜜を吸っているか,地面で休んでいるか,そんな行動ぶりです。観察しやすいのですが,足で踏まないように気を付けなくてはなりません。「こんな頼りない生活を細々としているのか」「他の昆虫がまだ出て来ていないときに,さっさと世代交代を果たして種を維持しているとはスゴイ!」と感じ入る風景でした。サクラの花もスゴイのですが,ギフチョウの姿も上品でスゴイ,スゴイ。 

 


ジャガイモの実生栽培,今年も(7)

2016-03-27 | ジャガイモ

3月25日(金)。順調な生育ぶりです。日ごとに大きくなっているのがわかります。連結ポットの種子は,土を押しのけて一斉に地表へ。

 

定点撮影をしている芽生えたちも,こんなに大きくなってきました。

 


子葉を真上から写してみると,また趣きがちがって見えます。


子葉の付け根では,本葉の出る準備が進んでいることでしょう。