自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

公園のケラ

2017-06-15 | 昆虫

公園の,その地面にはシロツメクサやシバが混生。おまけに,来園者が歩いたあとには裸地ができたり。とにかく,踏み固められた状態です。

そこを歩いていると,なんとケラが一匹歩いていたのです。久々にケラと出合いました。ゆっくり歩いていたので,さっそく写真撮影です。

 

ケラはそのうちわたしの靴の溝に入り込みました。

 

そっと足を動かして,アップ写真を撮りました。撮っている間,じっとしていたので大助かり。

 

無一文になることを意味する「オケラになる」「オケラになった」ということばは,前脚のこの格好から連想されたとか。

 

それを捕って職場に。スタッフは一様に「この公園では初めて!」と言っていました。「親子連れの入館者があるので,見せてあげれば?」ということだったので,見ていただきました。4人でしたが,皆さん「初めて見た!」と驚いた様子。「ミミズだって,オケラだって,アメンボだって」なんて歌があるでしょう,というと,お母さんが口ずさまれました。

「水を入れるとどうなるでしょうか」と尋ねて,実際に試してもらいました。

 

水が弾かれるほど体表には毛が生えていることを説明しました。ちょっと押し込むと,水の層が確認できます。「ほんとう!」と,4人はびっくり。

ケラは,わたしたちを十分たのしませてくれました。このあともちろん,元の場所に戻しておきました。そこを棲み処とするには厳しく思える環境で,ケラが見つかったのは意外でした。意外でありながらも,棲息していることがわかったのは大きな発見でした。