プラネタリウムと音楽とを結ぶプラネタコンサートは,市民感覚・住民感覚でミュージアムのあり方を問い直す試みです。施設がでんと構えて来館者を待つスタイルの時代はとっくに過ぎました。来館者が積極的に使える施設への転換が求められる時代に入っています。積極的に使える,とは一定のルールに沿えば誰でも気軽に利用できるということです。
この転換思想が遅過ぎては税の無駄遣い批判が起き始めるでしょう。起き始めて当たり前です。起き始めなくても,運営は先細るばかりでしょう。財政事情が脆弱な地方の小都市なら一層そうです。
今回のコンサートで5回を数えました。出演は地元アマチュアバンドの5人です。ギター,ベース,ピアニカ,ドラム,ボーカルの皆さん。下写真はリハーサル風景です。「どうですか」と聞かれたので,「ばっちりですね」と応答。これで本番を迎えました。
さあ,始まります。
会場は30名限定のミニチュア空間にもかかわらず,40名を超しました。念のためパイプ椅子を準備していたのが役立ちました。そうそう,出演者がお誘いになったのでしょうか,市長にも来館いただいたのでした。
30分の中に,歌あり,話あり,星の投影ありで,心地よい時間が流れていきました。星にちなんだ歌を選曲していただいたお陰で,科学と音楽とが融合したイベントになり,大きな拍手とともに終了しました。わたしの描くミュージアム像に着実に近づいているように感じています。