昨日,科学教室のサポート・ボランティアでYさんとRさんがやって来ました。しっかりとサポート役を果たしました。そのあと,初心者のRさんにキリモミ式発火法を伝授しました。といっても,発火法のノウハウを話して,まずは覚えてもらうだけです。
火切り板とか,火切り棒とか,材質とか時代とかを説明。それを彼のメモ帳に書き込んでもらいました。
そして,いよいよ実地練習です。6年生とはいえ2人では無理と判断。学生のアルバイトさんに2人加わってもらい,4人で試みてもらいました。これでできるとはまず考えられません。大まかなやり方を呑み込むことがねらいです。
実際,煙が出るまでに至りませんでした。経験のない人の場合は,火切り棒を回転することだけに目がいって,木同士を強く摩擦することができないのです。回転は遅くても,ギュッ,ギュッとばかりにこすり付けることがポイントです。
途中でわたしが加わって,発煙を見てもらいました。そして,種火ができたのでした。4人はこれで納得。
おしまいに,わたしが一人で火を起こしました。30秒ぐらいで種火ができました。4人はびっくり。
経験を重ねることで,この方式のポイントが身に付くでしょう。まずは,「おもしろい!」「やり遂げたい!」と思う気持ちを引き出しておいて,わたしがそれに火を付け続けるように心掛けます。無理なく,たのしく,息長く,が導きのコツです。
7月実施予定の『青少年のための科学の祭典』への出展,そこでのアシストが当面の目標になります。