自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(64)

2017-06-05 | 随想

昨日,科学教室のサポート・ボランティアでYさんとRさんがやって来ました。しっかりとサポート役を果たしました。そのあと,初心者のRさんにキリモミ式発火法を伝授しました。といっても,発火法のノウハウを話して,まずは覚えてもらうだけです。

火切り板とか,火切り棒とか,材質とか時代とかを説明。それを彼のメモ帳に書き込んでもらいました。

そして,いよいよ実地練習です。6年生とはいえ2人では無理と判断。学生のアルバイトさんに2人加わってもらい,4人で試みてもらいました。これでできるとはまず考えられません。大まかなやり方を呑み込むことがねらいです。

 

実際,煙が出るまでに至りませんでした。経験のない人の場合は,火切り棒を回転することだけに目がいって,木同士を強く摩擦することができないのです。回転は遅くても,ギュッ,ギュッとばかりにこすり付けることがポイントです。

 

途中でわたしが加わって,発煙を見てもらいました。そして,種火ができたのでした。4人はこれで納得。

おしまいに,わたしが一人で火を起こしました。30秒ぐらいで種火ができました。4人はびっくり。

経験を重ねることで,この方式のポイントが身に付くでしょう。まずは,「おもしろい!」「やり遂げたい!」と思う気持ちを引き出しておいて,わたしがそれに火を付け続けるように心掛けます。無理なく,たのしく,息長く,が導きのコツです。

7月実施予定の『青少年のための科学の祭典』への出展,そこでのアシストが当面の目標になります。

 


❜17 ホッカイコガネ栽培記~種子を得たくて~(11)

2017-06-05 | ジャガイモ

たのしみにしていた肝心の実がどうも見当たりません。ふしぎでしかたありません。普通なら,38株すべてに実がたわわに実るはずなのですが,ともかく異変が起こっているとしかいいようがありません。実を得るために栽培してきたという経緯があるのに,がっくり。

開花後は訪花昆虫のはたらきもありました。ジャガイモの育ちも,今のところ申し分ありません。にもかかわらず,正反対の経過をたどりそうなのです。

このとおり,どんどん花が落ちていきます。

 

かろうじて残った実はこんなに少なく,しかも貧弱です。

 

 

 

ミュージアムで展示予定をしていたプランターもまた同じ。

 

土壌や天候といった外因ではなく,イモ自体に起因しているように思えてきます。つまり,購入したイモがすべてホッカイコガネだったのか,そこまで一応疑ってみたほうがよさそうです。昨年北海道で台風被害があったという事情で,品質に異常が起きたとでもいうのでしょうか。そうした災害で遺伝的形質が容易に変化するなんて,わたしには考えられませんが。

長丁場の栽培取組だけに,残念でしかたありません。わずかな望みを持ちながら,このまま収穫時まで見守っていたいと思います。