自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

超接写がたのしい夏(4) ~ナガメ~

2017-06-26 | 生物

ナガメは文字通り菜の汁を吸って生きているカメムシです。赤と黒のコントラストがひと際目立つ体色をしているので,一度見たら忘れられません。

このナガメがキャベツで大発生しています。キャベツを栽培している立場からいえば,害虫です。収穫せずに放置したキャベツにアオムシとともに発生していたので,そのままにして観察を続けた結果です。

 

幼虫なので翅がまだ小さいままで,体長4mm。

 

脱皮した後かなりの時間もがいていたのか,脚に皮を付けて盛んにそれを落とそうとしていました。

 

ナガメの成虫がいました。体長7mm。りっぱな翅をもっています。

 

幼虫が葉から汁を吸い上げている最中です。 

 

口吻を突き刺しています。キャベツのような薄い葉にもこんなふうにして吻を突き立てるのです。 

 

トリミングすると,一層リアルに見えてきます。個眼もはっきり確認できます。 

 

触覚をしきりに動かすので,触覚の振れが画像に残っています。力を入れて吸汁に勤しんでいるようです。 

 

一つの動作を丹念に見ていると,なんだか物語が展開しているみたいな気になってきます。