4月15日(日)。家のスダチを見ていると,ふと目に入ったのが一粒の卵。それは小枝に産付されたアゲハの卵でした。
産み付けられてから日が経っている様子。
もっと見つからないかと探すと,今度は新芽にポツンと一つ。
アゲハが産卵場所と心得て訪れたのです。
アゲハの卵の初見日となりました。今年はどんな出合いがあるか,たのしみにしておきましょう。
4月15日(日)。家のスダチを見ていると,ふと目に入ったのが一粒の卵。それは小枝に産付されたアゲハの卵でした。
産み付けられてから日が経っている様子。
もっと見つからないかと探すと,今度は新芽にポツンと一つ。
アゲハが産卵場所と心得て訪れたのです。
アゲハの卵の初見日となりました。今年はどんな出合いがあるか,たのしみにしておきましょう。
播種したのが4月9日。予定より大幅に遅れてしまいました。植えたのはチカラシバ,アメリカセンダングサ,カラスウリ。
そして,セイタカアワダチソウ,イノコズチ,ススキ。
4月18日(水)。まずセイタカアワダチソウが発芽。長い種子から出た子葉はやっぱり長い。キク科らしい子葉です。
子葉が閉じた状態の芽生えです。
開きかけました。
種子の重なりの間から発芽しています。
種皮の付いたまま発芽したもの。
これからおもしろい出合いがありそう。
N公園にて。
カラスノエンドウの花でキタキチョウが吸蜜していたようです。偶然そこを通りかかったときにびっくりしたように舞い上がったので,吸蜜行動だったらしいことがわかりました。
この組み合わせは意外にめずらしいので,キタキチョウがその後どうするか見ていると,少し先に行って,そこに咲いているカラスノエンドウに降りました。カラスノエンドウはまばらに生えていて,他の草は少ないので目に付きやすいのでしょう。
近づいて行くと,また舞い上がりました。そうしてさらに先に咲くカラスノエンドウに降りたのです。今度はそれこそ速やかに近づいて写真に収めました。これが下写真です。
確かに花の奥に口吻が伸びているのがわかります。受粉に貢献しているのか不明です。単に蜜をうまく盗み取っている姿にも見えます。それでも,マメ科植物とチョウとの関係が垣間見えてきます。
公園にて。生垣のドウダンツツジが満開です。壺状の真っ白な花が吊り下がり,愛らしい風景が目をたのしませてくれます。上品さはなかなかのものです。
そこにハチ類がたくさん訪れて賑やかな風景を醸し出しています。その中にいたのがコツバメです。小さなからだながら,白い花に黒っぽい翅色の組み合わせは一目でわかります。口吻が伸びているのは確認できませんが,この花に関心があるのは確か。
近寄って一枚。
写真に撮っているうちに舞い上がりました。おもしろいことに,また近くに戻って来たのです。
「よしよし」と思っていると,また舞い上がり,またまた近くに舞い戻って来ました。これはもう,関心がありありです。
このときはこれ以上のお付き合いはしませんでしたが,なかなか印象的な光景を目撃できたのでした。コツバメには迷惑な訪問者だったかもしれません。
4月15日(日)。晴れ。
庭のウマノスズクサが伸びて来ました。
もうすぐジャコウアゲハが現れるだろうと思っていた矢先,今日,花壇の葉にとまっているオスを見かけました。今季の初見になります。
近くで羽化したのでしょう。からだが整うのをじっと待っている感じです。
と思った瞬間,パッと舞い上がりました。態勢は十分に整っていたようです。ジャコウアゲハの季節になりました。庭では羽化が続きます。
公園で自然観察中のこと。目の前のタンポポにトラフシジミが舞い降りました。突然のことでびっくり。
大急ぎで撮影。蜜を吸うのかなと思ったのですが,どうもその気でもないらしいのです。
一旦花の下に回りかけました。
その後,また元の位置に戻って来て……。翅を広げました。
すぐに閉じて……。
そうして,去って行きました。いたってあっさりした出合い,ひとときの目撃ではありましたが,公園に生息していることが初めてわかりました。これも貴重な資料です。次は幼虫にお目にかかりたいものです。
ありふれたモンシロチョウのことなので大して気には留めないときがありました。しかし,孵化を観察しているうちに「これもすごい! 身近なだけに,容易に観察できるなあ」という思いが強くなってきました。
生まれる瞬間を目撃できるのは極上のひとときです。
殻からゆっくり身を乗り出します。透き通ったからだが輝いています。殻の中でUの字に曲がって収まっていたからだが,真っ直ぐになって出て来ます。これがいのち!
葉に着地!
出終わりました。
からだは完全に着地。
体表が瑞々しく光ります。真新しいいのちの誕生を感じます。
卵5個について,これからの経過を追ってみます。孵化を撮影できれば申し分なのですが……。
卵の直径は下写真のように0.5mm程度です。
これを超近接撮影すると,下写真のとおり。
別の卵を撮っておきました。
さらにもう一つ。0.5mmの世界の造形美です。
産付日がわからないので,孵化日予想はできません。
一つの葉に卵がたくさんあるので,孵化シーンは次々に見られます。他のチョウたちと異なるのは,シャッターチャンスを逃さないというありがたい点です。写したコマからいくつかをご紹介します。
卵の直径は0.5mm程です。その中から生まれ出ます。
頭部を覗かせた瞬間です。といっても,個体によってはしばらくこのまま静止しているものもあります。さあ,いよいよこれから外で生きていくんだという決意が伝わってきそう。
動いている瞬間を切りとったシーンです。産声でも上げているような。
からだをぐーっと持ち上げているところです。幼虫ことばがなにか聞こえてきそうな。
頭部の様子がはっきり確認できます。側単眼も顎も。
隣りにきょうだいがいます。「早く出ておいで」。まるで声を掛けているような。
葉面に着地しました。この場面では,ふつうはさっさと出てしまいます。
生まれるとはすごい事実! ギフチョウの孵化観察では,ひとこと,その思いで被写体と向き合えます。
過日の目撃談です。
ホシノヒトミの群落を観察中,ヤマトシジミが飛来。じっと見守っていると,花の一つに着地。そうして蜜を吸い始めました。目の前の出来事なので,絶対に気づかれないようにとおもいつつ,慎重に近づいて行きました。
もっと近づきました。蜜源に伸びた口吻が見えます。上等の味かと思われます。これだけ重いからだに乗られると,花茎がしなやかに曲がるのは当然のこと。
ホシノヒトミにとってもうれしい客です。