ミュージアムの大人向け講座で「春の自然観察」をしていたら,ベニシジミが飛来。スイバの生えた辺りに降りて,そこから離れようとしません。接写撮影のテクニックについて話しながら至近距離にカメラを持って行っても,飛び去る気配がまったくなし。
「ははーん,これは産卵するつもりだな」と予感。しばらく皆さんと見守っていたら,案の定スイバの葉に移動したのです。やっぱり!
そこでしばらく休んだ後,茎に移動して腹端を接触させて,どうやら産卵した様子。腹部が大きく曲がったのが見えました。去った後を見ると,そのとおり卵がありました。「これだ,これだ。懐かしい!」。そんな気持ちになりました。今季第一号の目撃です。
超近接撮影をしました。
さらにおもしろいことに,根元にある枯れた木の葉で見つかりました。スイバの近くなので産み付けたのか,間違って産み付けたのか,それはわかりません。
それなら他にも産み付けているのではないかと思い,探しました。すると,次々に見つかったのです。みんなで6個も! お陰さまですてきな講座になりました。
さあベニシジミの季節がやって来ました。