自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

2018,ジャガイモ実生栽培記(2)

2018-04-11 | ジャガイモ

4月9日(月)。

日の光を当てると,緑色が鮮やかに。ポットに適当に播種したので,過密ぶりがお伝えできるでしょう。

 

生長段階がすこしずつ違っているのがわかります。

 

子葉が種皮にすっぽり包まれているのが,やがて使用を左右に大きく開きます。 

 

ノッポなのは発芽時に覆いをしていたため,徒長したのです。曲がった茎もその名残りです。 

 

やがて本葉が見えかけます。 

 


モンシロチョウ,孵化

2018-04-11 | モンシロチョウ

一つの卵の孵化を追いました。本記事はその記録です。

殻の上部に穴を開け,頭を出しました。

 

からだを下方向に曲げ,出ようとします。赤い部分は卵殻にあったとき,折れ曲がっていた箇所です。

 

葉の上に第一歩を印します。

 

ほぼ出終わります。

 

全身が出て来ました。

 

なんとツヤのある体表なのでしょう。ヒトでいえば,赤子です。

感動的といってしまえば,それで終わり。そんな古びたことばでは到底表しがたい,まことにこころを打つシーンです。

 


モンシロチョウ,孵化間近(続々)

2018-04-10 | モンシロチョウ

いよいよ孵化の瞬間が近づきました。幼虫の様子がよくわかります。毛がくっきり確認できます。 

 

卵の先端の空間が大きくなっています。

 

いよいよ誕生だなと感じます。目を離せません。

 

光の加減次第で殻がいかにもカプセルに見えます。

 

 

撮影中,卵が一つ倒れてしまいました。何かが触れたのです。申し訳ない。 

 

これらの写真で見られる兆候があって,孵化が始まるのです。 

 


チューリップ,採種から実生栽培へ(3)

2018-04-10 | 植物

4月9日(月)。チューリップの種子を播種して日が経過。カビが生えるようなお粗末な管理だったので,たぶん発芽しないだろうと思っていたら,なんと! 

 

たった一つだけ芽が出てきたのです。これにはびっくり。培養土は購入したものなので,他の種子が入っていたとは考えられません。高さ1cm。たぶんチューリップの芽生えでしょう。形状は過去に発芽したものとそっくりです。ただ,種皮が付いていないところが気になっています。もう落ちたのでしょうか。それともわたしの不注意で別の種子が紛れ込んでいたのでしょうか。

 

もしほんものならたった一粒の発芽なので,手厚く管理しなくちゃなりません。おもしろくなりそうです。もし他の種なら,このシリーズはこれで終わりとなります。

この日,今庭に咲いているチューリップの花で人工授粉をしました。今年こそ充実した種子を得たい!

 


サクラの花と昆虫たち(3)

2018-04-10 | 昆虫と花

小さなハエが一匹,目に留まりました。オドリバエのなかまなのでしょうか。

 

口吻が直線的に伸びているのがわかります。

 

ヒメハナバチのなかまもやって来ました。からだに花粉をいっぱいくっ付けています。とてもせわしなさそうに動き回っていました。 

 

この姿を見ると,サクラが「ありがとう」といっているようでほほえましくなります。

 

ふつうのサクラには,これから小さな実がなります。これらはヒヨドリやメジロなどの鳥,それに昆虫たちのはたらきがかかわった結果です。 

 


捕獲されたテン

2018-04-09 | 生物

つい先日の話です。出勤前のこと。シュウさんから連絡がありました。家の軒先で捕獲かごを仕掛けていたらテンが入ったとの貴重な情報。自分の目で見たことがないし,むらで生息していることを確認しておきたいというわけで,大急ぎで出かけてきました。

このかごは,軒先が荒らされて困っているということで仕掛けられたもの。行ってみると,かごにはテンが一匹。「これがテンなのか」としっかり目に焼き付けました。顔を近づけると,その度に跳びかかって来ました。それも唸り声を立てて。びっくり! テンは恐怖心をかなり抱いているのでしょう。

 

 

長い尾の持ち主です。

 

脚先付近の毛は黒色。爪は鋭く尖っています。この爪で木に登るとか。カキの実も好物のようで,知人のハンターがそう教えてくれました。

 

むらにこれが棲んでいるだなんて。自然環境はまだまだ把握し切れない面がありそうです。

 


モンシロチョウ,孵化間近(続)

2018-04-09 | モンシロチョウ

卵内にあるからだの様子がもっとよくわかったらおもしろいのですが,直接撮影することは叶いません。それで太陽光を利用して逆光下で写すことに。それによって,薄い卵殻をとおして透視的に撮影できるでしょうから。

その手法で得た画像が下の4枚です。

色の濃淡が大変化を物語っています。

 

口はこちら向きになっています。

 

 

複雑な濃淡に見えます。口は見えない位置にあります。

 

口も側単眼もはっきり見えます。 下部の濃い色の部分はからだの中央付近です。 

 

からだのかたちが形成され,見えるようになってから孵化が始まります。

今回,逆光を味方に付けて写す手が功を奏しました。 

 


サクラの花と昆虫たち(2)

2018-04-08 | 昆虫と花

甲虫を2種見かけました。一つはコメツキムシのなかまです。この種のコメツキには似通ったものがいるので,素人のわたしのこと,すぐには同定はできません。

花の上を歩いていたので,花に関心があるのは確か。歩いているだけでも送受粉に貢献していることでしょう。

 

別の花にもいました。花粉やは花蜜を食するコメツキもいるので,これもまたそのなかまなのかもしれません。

 

二つ目はコガネムシのなかまです。体長は10mm。花に集まるコガネムシなのでカタモンコガネかも。蕊に覆い被さるような格好でいました。たぶん花粉や蜜を食べていたのでしょう。

 

頭胸部と脚に密生する灰白色の毛,腹部横面に並んだ毛が大きな特徴です。このからだつきなら,サクラは大助かりでしょう。

 

こうして昆虫に注目していると,花が別の角度から見えてきます。美しさを愛でる以上のおもしろさが展開していきます。

 


モンシロチョウ,孵化間近

2018-04-08 | モンシロチョウ

モンシロチョウの幼虫であるアオムシが生まれようとしています。1mmにも満たない小さな卵にも,その変化の様子が現れます。それを超接写で写しました。

例1。卵内に見える黒い部分が口の辺りです。 

 

6時間後。よくよく見ると,からだの色合いに濃淡が。それらは毛が見えかけてきたものです。

 

例2。右上に口があります。 

 

6時間後。毛がはっきり見えかけて来ました。卵の先に空間が見えています。からだが形成されて空いた部分です。

 

その3。背景の色によって表面の凹凸面がくっきりしています。

 

6時間後。からだの表面が確かに変化していることがわかります。

 

その4。これは中が見える例。殻の中では,からだがUの字型になって収まっています。したがって,色の濃い部分はからだの中ほどにあたります。

 

誕生する瞬間までを追えたら,それはそれは感動物語に立ち合うことになります。何度見てもそうなのです。もし記録できたら記事にしましょう。 

 


モンシロチョウの季節

2018-04-07 | モンシロチョウ

畝に並んだブロッコリーの間に小さなキャベツがポツンと一本。そこにモンシロチョウが産卵。数は数個。これが今春初めての卵確認。それにしても,キャベツをよくもまあ見つけたものです。

観察を続けていたら,順調に白い卵が黄色に変わりました。

 

そして,いつの間にか孵化して幼虫はどこかに消えていました。

 

見ていくうちに,生まれたばかりの幼虫が目に留まりました。

 

先日,目の前を交尾中のモンシロチョウが通り過ぎて行きました。「これは!」と思い,追いかけると,麦畑に降りました。

 

モンシロチョウはありふれたチョウの一つ。もっともなじみ深いチョウともいえます。生態はよく知られていますが,それでもいのちが大変化を起こす場面は何度観察しても見飽きません。それがいのちのすごさなのでしょう。

モンシロチョウの季節を迎えました。