自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツバメシジミ,産卵確認から孵化まで(1)

2022-08-21 | ツバメシジミ

7月16日(土),ハスの池の畔にて。

散策道を歩いていると燕シジミにの産卵風景に遭遇。そこはシロツメクサの花がまばらに咲いているところです。今季はもうツバメシジミの産卵には出会いないだろうととっくに諦めていた矢先の出来事でした。なんともラッキーな遭遇となりました。

 

産卵!

 

卵を探すと,みんなで3個見つかりました。たぶん,この日に産卵したと思われます。なにしろ,外観は真っ白なのですから。産卵一日目として本シリーズを始めます。

 

併せて,メスのツバメシジミを採取。それを飼育ケースに入れ,シロツメクサを挿したコップを置いてさらに産卵を促すことにしました。たぶん採卵できると思います。もし確認できれば,別のシリーズとして取り上げます。

 


'22夏 虫の目レンズは友 ~ショウリョウバッタ(メス) ~

2022-08-21 | 昆虫

公園の池畔にて。

今。草むらに足を入れるとバッタのなかまがわんさか飛び出します。今,生きる姿が最高潮に達している頃でしょうか。池の畔を歩いていると,ショウリョウバッタが飛び上がりました。そうして水面に不時着。なんとか泳いで草にたどり着きました。

 

ショウリョウバッタはあちこちに出没します。

 

草むらから舞い上がったバッタが生垣に着地。慌てるふうでもなく,じつに落ち着いた行動ぶりです。

 

しばらくして,ゆっくり動きました。腹部がこちら,頭部はずっとあちらの方。

 

池の畔だと一目でわかります。

 

晴れた日は撮影のときもルンルン気分。

 

ショウリョウバッタの気持ちもきっとそうでしょう。

 


庭のヤマトシジミ,終齢幼虫から羽化まで Ⅱ(1)

2022-08-20 | ヤマトシジミ

8月16日(火)。庭の隅にあるプランターにカタバミが生えています。見ると,葉がほとんどなくなって茎と葉柄だけのようになっています。これは明らかに食痕です。すぐに浮かぶのはヤマトシジミ。探すと,いました,いました。

 

蛹が二つ。一つは孵化間近です。

 

一つはカタバミの根元近くに。枯れた葉に包まれるようにしてぶら下がっています。

 

終齢幼虫も二つ。いずれもアリが来ています。

 

さて,このうち一つでも羽化まで観察できたらよいのですが……。

 


〈続〉"魚露目"で見たセスジスズメ(終齢幼虫)

2022-08-20 | 昆虫

我が家にて。

道路わきのコンクリート側壁にセスジスズメの幼虫がいました。終齢幼虫です。動きながら,蛹になる場所を探している様子。

 

蛹になる場所は土の中。

 

上に上がります。

 

土に行き着いて,一息をつきます。

 

まるまると太っています。この日までしっかり食べきたのでしょう。

 

晴れた日は被写体の主人公も風景もともに色がきれいに出ます。

 

やや時間が経って幼虫を見ると,もう姿はなし。地中に潜ったのでしょう。

 


庭のヤマトシジミ,終齢幼虫から羽化まで(2)

2022-08-19 | ヤマトシジミ

本記事の写真はすべて自然光下で撮りました。

前蛹から一日経過。注意していると,体表に白い線が! これは脱皮が始まった兆候です。皮が尾端に送られて行くとき,皮が重なって皺ができているのです。

 

いちばん右に見えるのは帯糸。糸と体表の間を,皮がすり抜けるようにして後方に動いていきます。

 

頭部に皺がないのはすでに脱ぎ終えたからです。尾端に皮が重なり,褐色に見えています。

 

皮が半分脱げました。

 

ほぼ脱皮が終わりました。

 

一カ所に皮が重なっています。

 

動きが多少大きくなって,皮を落とそうとします。

 

皮が落ちた後,しばらくして撮りました。帯糸はまだピンと張らず緩やかです。

 

この個体については羽化まで追ってみます。

 


庭のヤマトシジミ,終齢幼虫から羽化まで(1)

2022-08-18 | ヤマトシジミ

庭はいちばん身近な,昆虫の生息場所。ここで出会うモノやコトを,疎かにするのは禁物。同じような観察の繰り返しみたいであっても,「ほっ,ほーっ!」とうれしくなるような発見があるものです。

見かけた終齢幼虫がどうやら前蛹段階を迎えたようです。じっとしたまま動きません。

 

翌日に見ると,思ったとおり帯糸でからだを固定しています。前蛹になったのです。

 

周りの環境に溶け込んだ色合いはいつも驚くばかり。それに,この個体は葉の下に隠れたようにして体を守っています。

 

この分だと,蛹化シーンを撮影できそうです。できれば久しぶりのことです。

 


キャベツが大好きなタネバエ

2022-08-18 | 昆虫

キャベツの種子を蒔いていたら発芽。本葉が出始めた頃,双葉がなにかに食され害が見えかけました。調べると,カブラハバチの幼虫が見つかりました。もう大きくなっています。

 

しばらくして見ると,今度はごく小さなハエが双葉にとまってじっとしていました。

 

念のために接写をしました。腹部が相当膨らんでいます。産卵するつもりでしょうか。

 

調べたら,どうやらタネバエのようです。

 

キャベツが大好き,つまりヒトには害虫になる昆虫の一つがタネバエ。それに被害を受けるとさっぱりダメとか。野菜作りにとって虫対策はたいへんです。なんとか無農薬でやっていきたいのですが……。

 


"魚露目"で見たクルマバッタモドキ(求愛行動)

2022-08-17 | 昆虫

前回の"魚露目"の続き話です。

写真を撮っている途中のこと。ふしぎなことが起こりました。わたしはもちろんメスを撮っていたわけです。するとその近くに,からだが一回りも二回りも小さなオスが突然現れました。レンズはメスのすぐ前。わたしの手はすぐ傍。そんなことはまったくお構いないとでもいうように,オスが近づいてきたのです。ほんとうに意外な展開!

 

背中に乗りかかろうとしました。どうなることかと,一瞬思いました。

 

と思ったら,すごすごともう降りかかったのです。

 

後脚がすこしだけ見えています。惜しいことにこのままオスは離れて行きました。

 

これが交尾にでも至っていたら,と思うと,観察ってどんな事象に出会えるかわからないものだなあと感じ入った次第です。ここの草地はバッタが躍動しているので,大いに気に入っています。次の出会いはなにかな。

 


発見,ヤマトシジミの蛹(続)

2022-08-17 | ヤマトシジミ

その後,蛹の変化を観察しました。

しかし,表皮が透明になって中が見えるようになるはずが,まったくその経過をたどりそうにありません。

 

やっぱり,おかしい。

 

結局,この個体は羽化の見込みはなくなりました。変化が止まってしまったのです。残念!

残念ではありますが,こうした経過観察はまた生態を深く知る情報となります。

 


8月,ヤマトシジミの孵化

2022-08-16 | ヤマトシジミ

2,3日前,草引きをしていてヤマトシジミの卵を見つけました。直径0.55mm,高さ0.24mm。孵化しそうなので,観察を続けました。そうしたら昨日,頭部が黒っぽく見えて来ました。この分ならまもなく孵化しそう。

 

気を付けていたら,やっぱり! きれいに蓋を開けました。

 

毛が立ちかけました。誕生寸前です。

 

ゆっくりからだを起こして出始めます。

 

このまま卵殻から離れて行くと思ったら,そうではありませんでした。殻を食べるような動きをしながら卵殻の縁を一周。わたしには食べているように見えました。

 

殻をぐるっと回るのはめずらしい行動です。

 

こうしてやっと殻から離れました。

 

産卵時が特定できていたら卵期間が数えられたのですが,誕生シーンの観察だけに終わるのが残念。