こんばんは、へちま細太郎です。
土曜日は学食がないので、頼めば寮で食べさせて貰えます。前の日に注文しとかないといけないけどね。
で、今日バスケ部は寮でお昼を食べたんだけど、何かこのプロ級の味に記憶がある。
「もしかしてこの味は…」
ぼくはみんなが涙をこぼさんばかりに貪り食べている時にそっとキッチンを覗いてみたら…。
「おや細太郎くん」
やっぱり…。
「阿部さん、何をやってるんですか?」
「たまにきてるのよ、ここの調理師、私の息子だから」
と、元気よくしゃもじをふってきた。
「う~」
ぼくは急激に食欲をなくしてしまった。寮の先輩たちは、こんなごはんを毎日食べているのか。
と、ふいに料理とは違った一般庶民的なにおいがしてきたのであたりをうかがってみたら、寮に住むバスケの先輩が柱の陰で一人でカップうどんを食べていた。
「先輩は食べないんですか?」
「俺には口にあわねえんだ」
と、ぼやいていた。
「言うなよ」
先輩は気まずそうに頼んできたけど、
「ぼくにもそれください」
と、約束するかわりにカップうどんをもらった。
「おいしいよ~」
ぼくは、心から思ったよ~。
ごめん、阿部さん。
土曜日は学食がないので、頼めば寮で食べさせて貰えます。前の日に注文しとかないといけないけどね。
で、今日バスケ部は寮でお昼を食べたんだけど、何かこのプロ級の味に記憶がある。
「もしかしてこの味は…」
ぼくはみんなが涙をこぼさんばかりに貪り食べている時にそっとキッチンを覗いてみたら…。
「おや細太郎くん」
やっぱり…。
「阿部さん、何をやってるんですか?」
「たまにきてるのよ、ここの調理師、私の息子だから」
と、元気よくしゃもじをふってきた。
「う~」
ぼくは急激に食欲をなくしてしまった。寮の先輩たちは、こんなごはんを毎日食べているのか。
と、ふいに料理とは違った一般庶民的なにおいがしてきたのであたりをうかがってみたら、寮に住むバスケの先輩が柱の陰で一人でカップうどんを食べていた。
「先輩は食べないんですか?」
「俺には口にあわねえんだ」
と、ぼやいていた。
「言うなよ」
先輩は気まずそうに頼んできたけど、
「ぼくにもそれください」
と、約束するかわりにカップうどんをもらった。
「おいしいよ~」
ぼくは、心から思ったよ~。
ごめん、阿部さん。