サトイモ(子供の頃はズイキイモと言っていた)を3株掘り起こした
状態で区長から頂いた。
ズイキの下に親芋(がしらと言っていた)があって
その周りに子芋(一般に売られているサトイモ)が付いている。
土を落として子芋を剥がす。
ガシラが3個。
子芋はたらいに入れて水を流しながらひげ根を取って
土や皮をタワシで擦る。
2.3回繰り返せばこのぐらいになる。
しかし市販されている様なきれいな形の物はほとんど見当たらない。
それだけ厳選されて上庄サトイモとブランド名が付いて市販
されるのだから、値がはっても仕方がない事がよく分かった。
とくに上庄サトイモは一般のサトイモに比べて実が硬く
煮崩れしないのが特徴。
父の姉が五条方に嫁いでいたので、年の暮れ近くになると
貰いに行った。
30キロの袋を3個ほどもらって帰ってきて、
桶に入れて水を張り、サトイモを入れて
洗濯板ぐらいの板を立てて入れて、右左に手で揺さぶって
皮を剥いていた。
父はあまり味付けをしなくて煮て、食べる時に網で
炙って皿に醤油と唐辛子も自分で竹筒に入れてノミで
突いた物を振りかけて、冬の間毎日の様に食べていた。
私も年をとって来ると、この食べ方がシンプルで美味しい気がするが
あまり人には勧められる食べ方では無い気もするが
美味しい。
北海道や沖縄の親戚や友人、同級生などにも送らせてもらったが
皆さん喜んでくれた。
北風が吹いて、朴木の葉だけでなく杉葉もバサバサ落ちて来る様になった。