
トウブキ。谷ではそう呼んでいる。
自生ではなく作りフキ。
野生のフキより太くで長い葉っぱも大きい。
手で抜かないで鎌で刈り取る。引っ張ると根が付いてきてしまう。
ブナの水が何時しか、中村の清水になっている。
フネが二つあって上のフネは飲み水用。
二番目のフネで野菜を洗ったり、スイカなどを冷やしたりする。
洗濯などは20メートル程下の洗濯場で行う。
今日は紀子さんが、茹でたトウブキをフネに竹の葉っぱの付いた
枝を敷き詰めて水にさらしてあく抜きをしてから
皮を剥いている。
なかなか手間のかかる仕事で、素手でやっていると
親指の爪の間がひび割れの様になって痛くなるので
手袋をしている。
根気のいる仕事だが、下処理の御かげで
美味しい山菜料理となる。


清水が出て来る所に祀られたお地蔵様に
足長八蜂が巣作りを始めた。
蜂の子が出来たら是非頂きたい。
桑の葉に包んで囲炉裏の灰の中で
蒸し焼きにして食べた、子供の頃を思い出す。