東山いこいの森の仙人

福井県勝山市にあるキャンプ場「勝山市東山いこいの森」の日々の暮らしを発信します。

報恩講

2022年11月13日 17時29分03秒 | 日記

朝ブログを書いている時にお寺の鐘が鳴り出した。
そう云えばお知らせせが来ていた。
急いでブログを書き上げ、雨が降りかけていたが
傘は持たず杖を突いて向かった。
お経さんは未だ始まっていなかったが
村の人たちはそろっていた。
今は鹿谷町矢戸口の浄信寺のご住職が
谷協会の面倒も見て下さっておられる。
先の正信偈はご住職と息子さんのお嫁さんとで
上げて頂いた。
後から息子さん副住職?さんも合流され
三人でお勤めをして下さった。
お経がはもって心休まる時を頂けた。

私はお寺の報恩講のお参りは初めて。
おばちゃんたちが山菜や家で採れた野菜で
昔ながらの精進料理を作って来てくれ。
これも又美味しく頂く事が出来た。
お昼を頂いた後の3人でのお勤め。
その後副住職が親鸞聖人ご一代記少しコンパクトに
まとめ8段に分けて書かれたお経本を唱えて頂いた。
我が家には親鸞聖人ご一代記6巻からなるものがあるが
それを思い出しながら聞いていると内容もよく分かったが
端折った文が経典として存在し、報恩講の時に
集まった門徒に分かりやすく読み上げれば
ふた昔前ぐらいの門徒ならば理解しやすかっただろうし
報恩講の度だと諳んじる人もいたと思われる。
御所ケ原からは谷のお寺の報恩講に行ったことは無かった。
家の奥の広い部屋は板の間になっていてハサに掛けて乾燥して
モミの付いた稲を一旦積み上げておいて
その後、センバコキでは無く足踏み式で
モミと稲藁に分けて、モミ擦りも家の中で
直径が1メートルぐらいはあったと思うが
モミ擦り器を2.3人で歌を歌いながら調子を合わせて脱穀、
米はカマスに詰め、稲わらは2階に上げて
縄や草鞋、むしろ、カマスなどに使用する。
作業に使っていた奥の部屋が空くと
畳やむしろを敷いて、暖を取るための囲炉裏も
作る。
これだけするのに11月一杯かかってしまう。
初雪は11月中頃には降るが寝雪にはならない。
12月に入って各家々で報恩講(ホンコサマ)をする。
谷のお寺からは御縁様は登って来ず
大概源野家の曽祖父がホンコサマ勤めをしていた。
お経を読み上げる声響いてきれいだった。
曽祖父は若いころ林西寺の「山岳様」に習ったと云って
お経は全く経本を見ずに唱えていた。
だらだらと思い出した事を書いて申し訳ありません。
 今日浄信寺様のお説教の中であるがままに生きよ。
 と教えて頂いた。
 直ぐに、不足、不満を口にしているわが身が
 恥ずかしかった。
 谷の報恩講にお参り出来て幸せでした。