ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

のこんぎく

2009年10月15日 | 発信

秋の陽は斜めに差し込んで花の色を浮き立たせ、より色濃く輝かせる。
冷え込んできても野草は強くて、まだまだ咲き続けまっせー。

道産子のカサブランカがドサンと送られてきて、今日は球根植え。

やたら色白きれいな球根で、皆さん感動気味。
さすが国産。選別の制度はすっばらしい。
北海道はズウーと北のほう、小清水町からはるばるやってきたのだ。

ただ、この作方は今年春、ポッキン病が多発して苦しんだ作方だ。

今又多発しているポッキン病。
左側のカサブランカが、実は発病しているものだ。わかるかな?

茎がわずかに茶色く変色しているが、これが徐々に茎を腐らせ、3番花から上はたぶんしけるでしょうね。
早めに発病すればよく判るのだが、切る頃の発病は見極めが難しい。

先ごろの山喜さんの学習会で原因の説明があった。
やっぱりバイラスと生育温度が原因とのこと。

以前はユリのバイラスといえばLSV(ユリモザイクバイラス)CLV(キュウリのバイラス)が有名だったが、いまはTBV(チューリップのバイラス)もLMOV(ユリモットルヴァイラス)と名前を変えるほどユリのバイラスとして感染を広めているそうな。
さらにArMV(アラビスモザイクヴァイラス)が新しく加わったそうな。

そのArMVとLMOVが複合感染したところに低温が加わるとポッキン病の症状が出るという。

ん~~わけわかんねぇ。

つまり春と秋は避けられないと言うことだ。

わかっていても球根発注はずっと早い段階のことなのでいまさらカサブランカを春秋の作方から外す訳にもいかない。

ある程度雪が多く降って、雪消えが遅く、消えると同時に地温が上がるような一昔前の普通の春が訪れることに期待するしかないわけだ。

秋空とは裏腹になんだか晴れ晴れしない気持ちで、球根を植え込んだ。

今夜は冷えそう。
ストーブを出しました。
コメント (3)
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