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今年の花はなかなか進んでくれない。
心配した仲間が電源のいらない暖房機を貸してくれた。
毎年同じような出荷計画で同じような生育傾向の品種を作るのに、その年の球根の具合だか、積算温度の具合だかで進み方の傾向が違う。
今年は進まない年。
平成14年には10月29日に初雪が降って、たくさんのユリが雪の下になった。
平成10年は秋陽気が良くて採花は進んだが台風が3回連続で当地を襲い、多くのハウスがつぶれた。
我が家のハウスも大損害だった。
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今日は中越地震から5年目の日。
思えば、雪国の農家って災害との戦いの歴史を繰り返している。
今年は楽だったって年はほんとに無いなぁと、つくずく思う。
地震の後も農家は協力して道路を復旧して出荷を続けた。
この花を届けることが明日につながると。
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去年の組合60周年の資料作成をしながらつくづく思ったのは、農業とは思い通りにならないものの助けを借りたり戦ったりしなくてはならない分、厳しくて弱い産業なんだなと。
助けたり助けられたりで成り立つ。
もう一度これを観てみよう。ダブルクリックで大きくして。
組合の歴史は補助事業に助けられて何度も立ち上がってきた歴史なのだ。
http://web.uct.ne.jp/~ja-engei/60ayumi.html
日が暮れて、ちょうどその時間になりサイレンが鳴った頃、何年も使っていなかったというストーブに火がついた。
この時期になるとほんとに火がうれしい。
何とかこの花もしっかり出荷して来年につなげたい。
何度も何度も立ち上がるために。
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