ウグイスには縄張りがあるようで口笛で鳴きまねをするとだんだん近寄ってきて争って鳴く。
山奥ならではの朝の娯楽だ。
昨日朝、芍薬を切っているとサイレンが鳴って振り向くとすぐ下で煙がもうもうと、、、
集荷場の隣の家がなんと火事、、、残念ながら一人暮らしのお爺さんが亡くなった。
実はこのおじいさんからは畑を借りている。
町を見下ろせるこの台地に畑を借り始めてもう30~数年たつ。
そのころから耕作放棄地が多くて、最初の畑はカヤ薮を開墾して作り始めた。
もともと町の人の割山(まきを伐採するための雑木林)なので区画が小さく地主さんの数がやたら多い台地だった。
隣の畑の酪農家がリタイヤし、町から通って野菜作りをしていた老人がリタイヤし、畑は増え続け、数年前に知り合いの花農家がリタイヤするときにさらに多くの畑を任された。
そう言った大勢の地主さんの中に亡くなられたおじいさんもいた。
地主の多くがほとんど畑にはやって来ない中、亡くなられたお爺さんは一昨年までは野菜作りをしていた。
広がった畑の中には耕作放棄地もあって、「 開墾させてほしい 」 と交渉に行くと 「 えっそんな所にうちの畑があるの? 」 と、聞き返されたこともあった。
使いやすいように境界を真っ直ぐにしたりするために役場から構成図をもらってきて自分で測量して線を入れて残してある。
いくら疎遠になっても土地は地主のもの。自分もリタイヤする日が来るかもしれないがそれまでは精一杯荒らさずに耕そうかと思う。