ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

めぢか

2011年12月30日 | 発信

今年は奮発してメヂカ鮭を買ってしまった。

地方によってはブリのところもあるそうだが、この辺は鮭(しゃけ)が年取り魚だ。

町には魚が自慢のスーパーがあって、近隣からわざわざ買いに来る人がいるほど新鮮な刺身が買える店だ。

毎年、暮れには年取りの魚を買いに行く。

 スーパーのひげ社長とはそれほど親しいわけではないが、毎年 「これがうめぇぞ、これにしろ」 とすすめられて買ってしまう。しかも高い。

高くてうまいだけならいいのだが、、、講釈付きなのだ。

 親しくもないが、ゴルフの後のパーティーや銀行の新年会に行くと目ざとく隣に座られて講釈を聞かされてしまう。

よく聞かされる話は、「おめぇった、花屋は夢を売る商売なんだすけぇ、もっとおしゃれをしろ!」

「ええか、人なんてぇんな、親父でなくてカカんとこ寄ってくるがんだすけ、ケチなカカだと人が寄ってこんぞ」  そんな講釈をする社長だ。

万人向けではない。 きっと、うっとうしく思っている人もいるんじゃないだろうか。

だからきっと異業種で山の人間を見ると寄ってくるのではないだろうか。

いやなら、行かなきゃいい。

でも、毎年、年越し魚だけはここで買ってしまう。

去年は村上の干した鮭だった。今年は入り口でメジカ鮭を見つけておいたので、「今年はメヂカがあるのぅ」 と言うと 「これが一番丸くていいぞ」 と一番高い鮭を持ち上げた。

なぜだろう?   答えは簡単だ。  これが暮れの決まりだからだ。

 一年の最後くらいはひげ社長のすすめる魚を買い続けていける人でありたい、、、、からだ。

 

ちなみに、一の切れはこんなふうにしめ縄に付けます。

 

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