2月が矢のように過ぎていく。
順調すぎるほど順調だったウルイの出荷。1人100パックが適正出荷量と言われているが実際はそこまでうまくはいかない。なのにほぼ250パックほどの平準出荷量が続いた。
だが、品質が今までにないほど良くてA品率は95%、1月までの抑制作型では76%だったのだから格段に良い。
しかもあまり単価の出ない2Lは12%なのだから単価の良いL、Mで82%。
ちなみに去年の2L率は20%を超えていた。
つまり単価も品質も良い所だけで忙しかったのだから相当儲かったかのように思うかもしれないが所詮は野菜、売り上げはワンコインの積み重ねでしかない。
量をいかに稼ぎ出すかと品質をいかに良い所でそろえるかでワンコインの上に茶色いコインをいくつか重ねる、地道なのが農業だ。
メインのユリ切り花だって最高に高級なカサブランカでさえ大きなワンコインがてっぺん。
そこから球根代、冷蔵費、栽培コスト、出荷コストを引けばワンコインが残るかどうか?
せいぜいそんなワンコインの積み重ねが農家の1年なのだ。
さらに副業のにんじん、おかげさまで今日が最後の出荷だった。
5アール分、1700キロもあったものが完売した。多くは学校給食だったけど。
それこそこれは売値がワンコインなのだから、手数料を引いて、悲しくも転嫁できなかった消費税を引けば茶色いコインがいくつかでしかない。
でも、完売はありがたいし農家としての誇りに思えるもの。
そのワンコインをツーコインにするにはどうしたらよいか?
明らかに差別化できる商品開発が必要だ。
それが雪下にんじん。やはりこれしかない。
思い切って除雪開始。2m50センチのポールが少ししか出ていない。
まず1段目、80センチほどを飛ばす。
2段目、普通の年は固くて、続けて2段の除雪は難儀するのだが今年の雪は柔らかい。
3回飛ばして2mほど、あまり欲をかくと泥にもがくこととなる。
毎年のことだがこの瞬間は感動する。 よくぞ待っていてくれたなと。
さっそく試食、やっぱりみずみずしくて甘い、人参臭さも全く無くて果物のようだ。
ひょっとしたらと思って、、、ワンコの口にイン、、、ワンコ、イン、、、、ワ、ワ、ワンコ、、、
犬も食うほど甘いってことだワン。 残った雪が消えてから売り出しです。それまでお預け !
クリックすると花農家仲間がたくさん。