今年は季節が遅れていて我が家の見本畑が今見頃、しかも咲く順番も少し狂い気味だ。
この畑は昭和の終わりごろに植えた株なのでもう25年は経つ株だろうか、さすがにネマトーダで絶えてしまった品種もある。
ここには原種とも言える品種が健在だ。
平成元年に種苗登録の審査に視えた農林省のお役人が、 「 この畑は永久に残してもらいたい 」 などと言い残して帰ったので、馬鹿正直に今も残してある。
これは滝の粧、華燭の典、晴れ姿、夕映え、氷点など今の代表的品種の交配親となった花香典。 一切赤が入らない。
もう覚えている人も少ないであろう、魚沼3号。
これはなんだったろう?昔はこういう品種がたくさんあったなぁ。
楊貴妃。 一昔前まで芍薬で黄色の色素をもつ品種はこれだけだった。
切り花出荷をしたら一体いくらで売れるだろうか? でも肥料が強いとすぐに株が腐る品種なので、しっかりした株を育てるのは難しい品種だ。
5年前に新しく植えた品種畑。花は一回り大きいが既に咲かなくなった品種もある。やっぱり昔のもののほうが強い。
山喜農園さんの品種畑も今が見ごろで、うちには無い品種がたくさんある。
これはぼたんとの交配種かな?
オレンジがかった品種。オフィスナリス系かな?
黄色味がかったローラーデザート。
生産者だけでなく花屋さんにも見に来てもらいたいなぁ。
今年の季節の遅れは犬にも影響しているのか去年は2月ごろから抜け変りが始まったのだが、今年は今頃になってようやく大量に抜けて一回りスマートになった。
これでカツラを作ろうか。
芍薬の写真に見惚れ、夕焼けにもうっとり。
農林省の役人様は、植えっぱなしで永久に咲き続けると思っていたのでしょうね。