今朝、たまたまはやく起きてしまい、コーヒーを入れていたら、窓に朝日が差し込んできた。外に出てみると、あんまりきれいだったので写真をとってみました。(5/11)
そういえば、夜があける直前、空が神話的に美しい青色になることがある。かつて、村上龍は、これを「限りなく透明に近いブルー」と表現したが、この空の色については中上健次も「灰色のコカコーラ」という作品で書いている。
若いとき、夜明けまで飲み明かして家に帰る途中、よくその空を見たものだ。酔っ払って疲れきった身体には、その空はやたら美しく感じられるのだ。
最近は規則正しい生活のおかげでその空の色みることも少なくなった。おめにかかるには、もう少しはやく起きる必要がありそうだ。
2006/5/4 am7:00撮影
僕の住む町にある海です。
20年ほど前、遠い街に住んでいました。よく名神高速道路を一時間ほど車を走らせ、湖の見える街にいったものです。
ある晴れた日曜日、いつものようにカーステレオを聞きながらドライブしていると、遠くに銀色に光.る塊が見えてきました。近づくとそれは、琵琶湖でした。いぶし銀のように輝くとはこういうことをいうのでしょうか。吸い込まれそうになるほど透き通ったブルーの水面に銀色の光が反射していました。それは、この世界には苦悩などなく、光に溢れている。すべてをゆだねればいいのだ。そんなことを連想させるような風景でした。
カーステレオでは、パット・メセニーがWATERCOLORSを演奏していました。
それ以来、美しい水辺の光景を見ると、WATERCOLORSということばがあたまに浮かぶよあになりました。それは20年たったいまでも変わりません。
村上龍は何かのエッセイで書いています。
歌は、革命を起こせない。
しかし、歌は、自殺を止める力を持っている。
今朝のわたしの街の海は、20年前の琵琶湖とは違うけれど、それはそれで素敵でした。
晴れた休日の解放的な海・・・・・・・・・・・・・・。