◎今日の一枚 587◎
Walter Rodrigues,Jr
My Favorite Hymns,Vol. 1
先日、気仙沼市のお伊勢浜海水浴場が東日本大震災以来12年ぶりに海開きをしたというニュースに接した。お伊勢浜海水浴場は 私の家のすぐそばにある海水浴場だ。本当は、昨年海開きをするはずだったが、コロナ禍でできなかったのだ。今日は休みが取れたので、郵便局に行くついでに立ち寄ってみた。
平日の、朝の9時過ぎだったのでほとんど海水浴客はいなかった。ついでに、車で5分程度の大谷海水浴場にも行ってみた。
やはり、平日の朝ということでほとんど海水浴客はいなかった。ちょっと前の土曜日曜は、暑さもあって多少賑わったようだが、大震災前の様相には遠く及ばず「密」でさえなかったようだ。
もちろん、コロナ禍であることは大きいだろうが、少子化のため子どもずれのファミリーが減ったこと、若者たちが暑く潮風のベタベタしたレジャーをこのまなくなったことなども理由としてあげられるだろう。何より、今の若者たちは、海がある気仙沼に住んでいながら、その成長過程において海水浴を経験してこなかった世代なのだ。もちろん、仕方のないことだ。震災以来、気仙沼の海水浴場はずっと巨大な工事現場の様相を呈していたのだから。
我々は、海水浴をはじめとする海での活動で、いろいろな冒険をし、失敗し、学び、教えられた。それらは強固な経験や思い出となって、その後の人生を規定する一つとなったようにも思う。海水浴を知らない世代が、新しい気仙沼の街を変えてゆくことになるのだろう。
今日の一枚は、ウォルター・ロドリゲス・ジュニアの2010年作品、『My Favorite Hymns,Vol.1』である。ウォルター・ロドリゲス・ジュニアは、先日記したように(→こちら)、昨年の入院中に知り、エレガットに興味をもって再びギターを弾きはじめるきっかけとなったギタリストの一人である。この作品も歌心溢れる演奏全開であるが、よりジャージーな演奏が展開され、私的には思わず笑みが零れてしまう。
今日は暑いが、幸い海風がある。エアコンをかけず、窓を全開にしてちょっとベタついた涼しい風を感じながら、スマホをYAMAHAのサウンドバーにつないで、apple Musicで聴いている。ウォルター・ロドリゲス・ジュニアのギターの響きが涼しい潮風と溶け合い、何ともいえない穏やかな時間を作り上げてくれる。
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