王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

東洋ゴム工業 免震ゴム不適合品 使用が発覚 !!

2015-03-16 07:41:53 | 駄目だ! こりゃ
東洋ゴム、免震材料の性能改ざん=国交省が認定取り消し―使用55棟の安全確認へ(時事通信) - goo ニュース

今回の東洋ゴムの不祥事の発端は13日国交省が同社が建築用の「免震ゴム」のデーターを改ざんして性能認定を受けていたとして、認定を取り消しました。
03年に認定試験を受けた時からデーターの一部を改ざんし「認定基準」を満たしている様に偽り販売した様です。

今では全国で2052基、18の都府県で55棟のマンションや庁舎、病院に使われたそうです。
宮城県の物件では東日本大震災に会っていますが実害はなかったとか?!

それでも目下建築中や完工直後の物件の施主さん(注文主)は不安ですし、そこに出入りしたり住む住民は潜在的リスクにいつもさらされます。

東洋ゴムは今後1年ほどかけて物件の免震ゴムを交換、改修する予定とか。その間大地震がない事を願います。
それにしても全国規模を持つ大会社で「データ」改ざんが10年かそれ以上にも亘って行われた企業風土は問題ですね。
はやりの言葉を使うと「ガバナンス」が効いていないんですね。
幹部のいう事より現場の専門家(なる)中級人材が不正をしてしまう。何だか旧日本陸軍の在り方を思い出させます。
会社幹部は頭を下げたらその結果を出して欲しいものです。


写真:謝罪する会社幹部(毎日)

時事通信:
国土交通省は13日、東洋ゴム工業(大阪市)が建築用免震材料「高減衰ゴム」のデータを改ざんして建築基準法に基づく性能認定を受けていたとして、認定を取り消したと発表した。地震の揺れを抑える性能が低い認定基準外の免震材料は2052基販売され、宮城県や高知県など18都府県でマンションや庁舎、病院を中心に計55棟に使われた。最も高い建物は30階建て。

 東洋ゴムは2003年、国交省から免震材料の性能認定を受けた。しかし、03~11年に販売した免震材料の一部は認定基準を満たしていなかったにもかかわらず、基準内に収まるよう数値を改ざん、出荷していた。サイズの変更に伴い06年に同省に再申請した際も、実際の性能を改ざんした製造実績を提出した。

 大阪市内で記者会見した山本卓司社長は「当時の担当者が予定通りに納品したいと考え、データを改ざんしたのではないか」と説明した。

 国交省は東洋ゴムに、基準外の免震材料が使われている建物の構造安全性を検証し、必要に応じて免震材料を交換、改修するよう指示した。同社は顧客に説明、建設会社などに構造計算の実施を依頼する。

 11年3月の東日本大震災で震度6弱~6強の揺れが観測された仙台市青葉区と宮城野区にある建物3棟については、その後の調査で構造体に損傷がなかったことが確認されているという。

 免震材料はゴムと鋼板からなり、建物の基礎部分に使われる。地震の際に揺れを吸収し、家具などの倒壊を抑える。

 東洋ゴムでは07年に、建物の天井や壁に使われる断熱パネルの性能を改ざんしていたことが明らかになり、国交省が認定を取り消した。

 認定基準外の免震材料が使われている建物55棟の都府県別の内訳は、高知県が9棟と最も多く、次いで神奈川県と愛知県が各6棟、宮城県と東京都が各5棟。三重県が4棟、埼玉県と静岡県が各3棟、茨城県と岐阜県、大阪府、愛媛県が各2棟、福島県と新潟県、長野県、京都府、香川県、福岡県が各1棟となっている。
(引用終わり) 
コメント
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