王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

3歳児 虐待死

2006-03-13 06:32:30 | 少子化問題
話が古くなる といっても先月の話 2月7日夕刻 島内碧ちゃん(3歳5ヶ月)は両親の虐待により死亡した その死亡の経緯が爺には信じられない
群馬県渋川市内のアパートの一室でしつけと称して「冷水を張った風呂の中に正座させ2時間放置した」というもの 夕刻救急隊員が駆けつけた時には碧ちゃんは意識がなくまもなく死亡したと 多分低体温による機能障害を起こしたのであろう 2月上旬の群馬で外気はマイナスであろう 水温は5-10度? どんなに冷たかったであろうか この時期朝ひげを剃るつもりで温水と間違え冷水をだして手を洗うだけで(冷たさに)飛び上がるものね 3歳5ヶ月の坊やが風呂に正座で2分でも3分でも入っていた事がむごい 大人でも飛び出るであろう しかも風呂であれば裸でなかったか? 押さえつけたか絶望の余り我慢して入っていたら日頃の虐待がいかにひどい物か想像がつく 書かねばならないと思ってはいたがつらくて書く気にならなかった

以下も主に朝日新聞地方版の抜粋
「殴られたあざで目を覆うばかり」(警察)冬場に冷水を張った風呂に2時間放置したのは「死んでもかまわない」という未必の故意に当たると傷害容疑を殺人容疑に切り替えて警察は両親を送検した
25歳の父親と28歳の母親は「引き取ったが懐かないから(虐待を)やった」と自供しているという

謹んで謹んで碧(へき)ちゃんの冥福を祈ります

碧ちゃんは02年9月神奈川県で誕生 両親の生活困窮を理由に乳児院や児童養護施設で生活。昨年8月、両親が引き取る意向を示したため、親子関係構築のため12月21日から1週間の予定で生後初めて帰宅した
両親がこれまで施設に面会に来たのは3回 それでも碧ちゃんは「お家に帰れる」
とうれしそうに母親に手を引かれて施設を後にしたと
だが虐待は年明けすぐに始まったようだ 「びゃーと泣いていた」「張り詰めたような泣き声が聞こえた」とは近所の証言
  
神奈川県は一時帰宅の予定期間を過ぎて1カ月以上、児童相談所の担当者が両親と連絡が取れなくなっていたことを明らかにした。厚木児童相談所は「自宅訪問するべきだった」と対応が不十分だったことを認めた これでは虐殺される為に同居した様なものだ

爺は思う 子供は両親が10歳までは(最低でも)養育すべきとの考えである 又子供は両親を選べないから諸般の事情で親が育てられない子は国が育てるべきであると思っている
今月6日の参院予算委員会における猪口少子化担当大臣と民主党蓮舫議員の不毛の会話 少子化対策にいくら予算を組んだか? 1兆560億円です 予算獲得にどの様に頑張ったか云々だと
その週の内だと思う 児童相談所の受け入れ人数を増やさないと(虐待等で)入所待ちをしている子を受け入れられないのだと
話の筋は違うけど軍人と遺族年金の予算がこれも1兆円を超える 2003年から15ヶ月で円売りドル買いで使われた円が35兆円 日本の何処に子供を育てる両親を支援して親に恵まれなかった子を助ける金が無いのであろうか
問題は金が無いのでなく方針が無いのである

核家族と言われて久しいがその核さえ壊れだしている 子供のとき親に十分可愛がられなかった子が親になり家族も無く地域も無く又子供を虐待する パチンコの合間に車に放置する 食事を与えない 連れ子を殴る蹴る 親を殺す中高生が出ている

子供は両親が育てる 父親が働くだけで子持ちの母親は自宅に居られる環境を整備する 親に恵まれなかった子は国が育てる これに必要な予算措置をする 
国家予算が一定なら新しい高速道路はいらない ダムや埋め立てをするのを止めたり役人を減らしたり優先順位を変えて欲しい
碧ちゃんの死が無駄にならないように なーむー

 

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6 コメント

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TBありがとうございました (旅限無)
2006-03-16 00:55:11
読むに耐えない悲惨な事件であります。文末に御指摘のある「パチンコ屋での熱射病死」が頻発し始めたのは昭和50年代だったと記憶しております。一柳君の金属バット事件が起こったのも同時期です。統計を見ると、その頃から少子化の兆候が見えているようです。親になる事を躊躇しなければならなくなった時代の節目がその辺りに有ったような気がしてなりません。躊躇も何も、うっかり親になってしまって遊ぶ時間が足りない、飲み代が減る…。自分の空腹を我慢して子供に食わせる生き物ではなくなったら、哺乳類ではありませんね。
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碧ちゃんに導かれ、おじゃましました。 (K.S)
2006-03-18 21:10:37
可愛い盛りであっただろう碧ちゃんを思うと

涙が溢れ、お祈りせずにいられません。

どうか天国で温もりに包まれていて欲しい

いつか会えた時、この手でいっぱいいっぱい

抱きしめてあげたい





こちらに導いてくれた碧ちゃん ありがとう

碧ちゃんのご冥福を祈り続けています。













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失礼していました (k-a-3)
2006-03-24 12:45:34
こんにちは、初めまして。

大変に遅くなりましたが、トラックバック、ありがとうございました。

TBの活用方法も理解していないままBlogを書いていましたが、最近になって皆さんがコメントを寄せていることを知りました。

--・--・--・--・--・--・--・--・

私も一人の親として、最近の歪んだ世の中の先が不安で仕方ないです。でも、実際には何も出来ず、せめて自分の子は人様に迷惑を掛けないようにと、教えることが底辺の働きかけだと思っています。



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可哀想ですよ (浜の偏屈爺)
2006-03-24 16:32:11
k-a-3様 今日は お立ち寄りとコメント有難う御座いました 爺の一家も仕事で20数年前札幌に3年住んでいました 夏は良いところですね 冬もマンションん居ましたから雪かきに悩むことは余りありませんでした さて碧チャンの可哀想な事件は今でも胸が痛みます こんなことが次々起きないようなんとか声を上げ続けたいと思っています

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ありがとうございます (jasmine)
2006-03-25 03:30:35
「児童養護施設からの流れ星」のjasmineです。TBありがとうございます。

大人の罪や悪は弱い立場である罪のない子供たちへとしわ寄せがきます。

子供たちを守ることも大切ですが、親がもっと気軽にサポートを受けられる体制作りも必要ではないかと感じています。何気ない日常の愚痴や子育ての愚痴を聞いてくれるところ、理由のいかんを問わず簡素な手続きで預けたいときに子供を預かってくれるところ。

親自身をサポートすることが、子供の安全と幸せを守ることにもつながると思います。

私達の支払っている税金、1人1人の小さな幸せの為に、有効な活用をしてもらいたいですね。
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TBありがとうございました (Bab)
2006-03-29 12:01:27
TBありがとうございました。

本日TBに気付き御礼が遅れました。

教育や社会福祉に対する予算をもっと割いて欲しいと私も思います。また、そういう議論についてメディアの露出は少ないですよね。メール問題なんてほかっとけと思います。民営化ではなくて民間企業並みのコスト意識や予算の有効利用の感覚を持って欲しいと思います。
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