皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

十日の菊、六日の菖蒲

2018-09-10 22:28:54 | 心は言葉に包まれて

九月に入り一日、一日と足早に過ぎてゆく。昨日九月九日は重陽の節句。五節句の一つで菊を用いて不老長寿を願うことから菊の節句と呼ばれる。菊は天皇家の紋章。旧暦の九月九日は新暦の十月中頃でまさに菊の美しい季節。時期がずれたためあまり馴染みがないが、古来縁起の良い奇数の重なりの日を祝った五節句においては最も運気の良い日とされたらしい。
 そんな菊の節句が過ぎた今日十日に菊の花を用意することを『十日の菊』、同じく端午の節句五月五日を過ぎて菖蒲を用意する様を『六日の菖蒲』といって、時期に遅れてしまって役に立たないことのたとえとする。類義語は『後の祭り』。
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忍城 成田御門跡

2018-09-10 20:15:15 | 行田史跡物語

行田市立中央小学校の西門入口にある成田御門跡。忍城三の丸入り口には南に面した立派な門があったという。『成田記』によれば忍城は始め亀城と呼ばれていたという。城の周囲の沼には亀が非常に多くいて、亀は縁起が良く喜ばれたのでその名がついたという。亀城がいつから忍城に転じたのかは定かでないが、成田氏入城の頃には忍城となっていたという。
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