安倍首相辞任表明以来、様々な人が発言しては物議を醸している。

京都精華大の、白井聡講師である。

正直、この発言は火に油である。

なかでも立憲民主党・石垣のりこ氏の
「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」
という発言は、「病に苦しむ人に対してあまりにも配慮に欠ける」と、党内からも厳しく批判され処分に発展した。
私も安倍首相に言いたい事は山ほどあるが、政治的スタンスと健康は全く次元の異なる話で、この発言は大変残念である。
しかし、その石垣氏すらも吹っ飛ぶ問題発言を目にした。
ユーミンこと松任谷由実が先日の安倍首相の辞任会見を見て「泣いちゃった」などと発言した件について、このFacebook。

京都精華大の、白井聡講師である。
さすがにコレは大問題になり、大学にも抗議が殺到。
これに続く、白井氏のコメント。

正直、この発言は火に油である。
「荒井由実のまま夭折すればよかった」
という事は、ユーミンのその後の加齢の否定そのものである。
ユーミンは松任谷になってからも多くの名曲を世に送り出しており、この発言で多くのファンを敵に回したのは間違いない。
大学の教授や講師というのは、教壇に立ち学生に勉強を教える職業だが、教えるのは教科書の内容だけではない。
人生の先達として、人生を教える立場である。
その講師が
「夭折すればよかった。醜態をさらすより、早く死んだ方がいい」
と、加齢、ひいては生命そのものの否定をしてよいはずがない。
芸能というものは、一生をかけて完成させてゆくものだ。すなわち二十歳すぎからユーミンは多くの名曲を発表してきたが、年代ごとに良い曲はある。
還暦を過ぎたからこそ作れる曲、歌える曲はあるはずだ。
その意味で、氏は芸能を理解しているとは言い難い。
氏は、反安倍の急先鋒として知られる。
おそらくユーミンが政治的に同じスタンスなら、白井氏もそのような発言はしなかっただろう。
ユーミンが安倍首相に共感したのは、シンパ云々ではなく頂点を極めた者だけが知る引き際の機微だったのではないのか。
白井氏も石垣氏同様、謝り方がヘタすぎる。
石垣氏は「今後は表現を磨いて…」などとピント外れもいいところの発言をしてさらにバッシングを浴びたが、白井氏の
「偉大なアーティストは同時に偉大な知性であってほしかった」
の発言も、聞き捨てならない。
安倍シンパ=偉大な知性ではないと。
安倍シンパの人達をアホと思うのはこの人の勝手だが、自分と異なる考え方の人達の存在を認めないような了見の狭い人には、少なくとも教壇に立っていただきたくない。
それとも、白井氏の授業は反安倍の集会の様相を呈しているのか。
そのような授業がもしあるとすれば、京都精華大は存在を認めているのか。
また、偉大なアーティストが偉大な知性である必要があるとは、私は全く思わない。
偉大なアーティストが社会的にも品行方正であればそれに越した事はないが、そもそも世の中に「芸」というのが職業として確立したのは社会からはみ出した人達によるものだという歴史がある。
故・横山やすしなどは酒とボートレースで身を持ち崩していたのは有名だが、漫才は超一流だった。
偉大なアーティストが知性も偉大でなければならないのは氏の妄想であり、また氏にとっての偉大か否かが反安倍か否か、であるというのは著しく寛容さに欠ける発想だと言われても、仕方あるまい…
(9/2追記・大学側のコメント)
