気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

令和七年 乙巳歳 御題「夢」初釜は

2025-01-18 23:01:44 | お稽古
昨年は新年早々能登地震、長引くウクライナ、イスラエル・・・
令和七年を迎えても復興は遅々として進んでいない・・・・
奈良ではありがたい事に今年も初釜ができました

 待合軸は「宝珠」   
     
これを手に入れたら願い事がなんでも叶うそうですよ

「五色の鳳凰が飛ぶ掛け蓬莱」
      これは、日陰の葛で作りました
     

 迎えつけ、席入り、ご挨拶と進み
 本席
軸は「彩鳳舞丹霄」
  赤く澄みきった空に五色の羽を輝かせ番の鳳凰が舞うと
  救世主が現れるという
待合の「宝珠」の力を借り願いを込めこの軸を掛けました

 今年、初炭を担当してくださった方は
炉灰、炉壇を綺麗にし、点前だけではなく
準備からされる後ろ姿に成長を感じ嬉しく思いました

 毎年初釜の懐石は
点心弁当、一献、白みそ椀、ほうじ茶と省略し
ゆっくりお茶を楽しみます。点心弁当は
今年もランチが取れない人気店 「お料理〇〇」に
お願いする事ができ、皆様美味しいと大好評でした
 

 美味しい点心をいただきお膳を引くと
主菓子は「花びら餅」
蜜ごぼう、白みそ餡を作り
上新粉、白玉粉、てんさい糖でういろう生地を紅白に染め
今年も頑張って作りました
これも美味しくって段々洗練してきましたと
お褒めの言葉をいただき密かに喜んでいます

後座の花入れは「尺八」松の内と名がついています
 花は
可愛い花を付けてる「赤の侘助」
これから花が咲くであろう花芽の「白梅」
花が終わり真っ黒な綺麗な実の「射干玉」
三種入れました
  

 濃茶は嶋台を使い「重ね茶碗」で心を込めて私が練り
続いて後炭をした後に
薄茶は水屋係が心を込めて点てて下さいました
 干菓子は金沢森八の「長生殿」
  私が作った琥珀糖「雪輪」

 終了のご挨拶の後
「お見送りはご無用でございます」
 もちろんお見送りをして
今年一回目の初釜を無事終え
初釜ができた事に感謝です

 今年の初釜の目玉は「水指」
友達が川喜多半泥子の水指を見て触発され三年越しで
作陶した矢筈口耳付きのどっしりとした大きな水指
神大杉の衝立から表完さんに作っていただいた長板に
のせて正月荘りを耳につけてみました