
「玉淀河原」への下り口に建立されている『埼玉県立自然公園 玉淀』石碑
裏面に銘板がはめ込まれており
名勝玉淀命名六十周年記念
寄居町観光協会 平成三年十月吉日
※役員名列記
とあります
『玉淀』 名前の由来は、水がゆるやかに流れる様を玉の色に見立て「玉のように美しい水の淀み」だと
いうことからきているそうです

正喜橋上流左岸の歩道沿いにある⑥から⑨までの4基の歌碑、句碑等と対岸の鉢形城本曲輪跡にある⑩田
山花袋の詩碑を廻ります
必ずしも番号順に廻ったわけではありませんが・・・

佐々紅華が昭和7年(1932)から自ら設計し住んでいた建物「京亭」の入り口脇に歌曲碑はあります

『佐々紅華歌曲碑』
佐々紅華作曲の「寄居小唄」の歌曲碑
「君恋し」(唄・フランク永井)は佐々紅華の作曲

寄居小唄 金子虹作詞 佐々紅華作曲
寄居良いとこ 城は鉢形
秩父の山が 御城下町に
雪のけはいの 昔ならした
品のよさ 意地もある
娘まけるな紅つけて 思いきるまい心なら
しゃんとすませよ せめて二度咲け
ミスよりい 山つつじ
※長い歌詞の中から一部を碑にしたようです

玉淀河原に下りずにそのまま歩道を進みます
この写真の左側に桜樹碑』が建立されていたのに気づかず通り過ぎてしまい帰り道で気付いた次第です

『桜樹碑』
大正年間に植樹した桜の木について記されているようです
建立:昭和33年5月 建碑後援者 (1958年)

『茂木秋香句碑』
花にあけ 山にくれけり 水の音
建立:昭和12年丁丑歳花見月(1937年) 門人中

「玉淀碑」と「玉淀碑解説版」

『玉淀碑』
建立:昭和8年 宝登山神社宮司塩谷啓山翁

「玉淀碑」解説版
碑にはここに記された歌が刻まれていいます
碑陰には「玉淀碑陰記」が刻まれています

玉淀河原から下流の正喜橋を望む

左端の遊歩道を進むと「雀宮公園」に

正喜橋の下に咲く花ダイコンの花

正喜橋の上から荒川下流を 左側に「雀宮公園」

正喜橋の上から荒川下流を

『田山花袋詩碑』はこの対岸にある鉢形城本曲輪跡にありますので正喜橋を渡って

『田山花袋詩碑』
襟帯山河好 雄視関八州 (襟帯山河好し 雄視す関八州)
古城跡空在 一水尚東流 (古城の跡空しく在り 一水尚ほ東流す)
花袋作 実篤書
建立:昭和29年8月5日 田山花袋詩碑建設委員會 (1954年)
武者小路実篤の揮毫です
鉢形城跡には何度も足を運んでいますが、詩碑だけを目的として訪ねたのは今回が初めて・・・
散策日:令和3年(2021)4月18日(日)