名 称:塚廻り古墳群第4号古墳
(つかまわりこふんぐんだい4ごうこふん)
別 称:-
墳 形:帆立貝形古墳(造出付き円墳)
規 模:墳丘長106m、円丘部84m、高さ7m、造り出し部幅18m、長さ16m
築 造:6世紀前半頃
出土品:円筒埴輪、形象埴輪
指 定:群馬県指定史跡(名称:塚廻り古墳群第4号古墳 昭和52年〔1927〕9月20日指定)
所在地:群馬県太田市龍舞町3089ほか(旧太田市)
塚廻り古墳群は1号墳から13号墳の13基からなりますが、その大半は削平されたり埋戻し保存されており、
第4号墳が古墳公園として整備され公開されています。
今回もこの場所に辿りゆくまでが大変でした。番地はあれどナビには表示されませんし、広い耕地の中で
墳丘がありませんので全く目立つことがありませんので・・・
北西方向から古墳公園の塚廻り4号墳を
公園北西隅に「群馬県指定史跡塚廻り古墳群第4号古墳」の石標が建立されている
北東方向から塚廻り4号墳を
『群馬県指定史跡 塚廻り古墳群第四号古墳』説明板
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群馬県指定史跡
塚廻り古墳群第四号古墳
指定年月日 昭和52年9月20日
所 在 地 太田市龍舞町3089-2ほか
昭和51年度に行われた太田市東部地区ほ場整備(土地改良)事業の際、偶然水田下から発見された7基の
古墳のひとつである。
円丘部に台形の造り出し部を付け加えた形で、帆立貝式古墳と呼ばれる形式である。墳丘の全長は22.5m、
円丘部の直径17.7m、造り出し部は幅8.7m、長さ4.8mである。
周囲に幅4.5mの堀を持つ。
主体部は、円丘部中央と北側裾部の二か所で発見されており、後者は埴輪列を壊して造られている。
墳丘部から円筒、朝顔形円筒、家形、器財、人物、馬の計304点の埴輪が出土している。これらの埴輪は、
その優れた造形を、埴輪祭式の様子をリアルに再現することが可能なことから、昭和60年に一括して国の重
要文化財に指定された。
築造時期は、6世紀前半と推定される。
平成27年3月25日
太田市教育委員会
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『国指定重要文化財「上野塚廻り古墳群出土埴輪」(模造)』説明板
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国指定重要文化財
「上野塚廻り古墳群出土埴輪」(模造)
この塚廻り古墳群第4号古墳に並べられている模造埴輪類は、発掘調査によって明らかにされた埴輪類を
忠実に復元製作し、出土状態からその配置を復元したものである。
墳丘部には、円筒埴輪、盾形埴輪、家形埴輪、大刀などが配置されていた。
造り出し部には、円筒埴輪のほか、人物埴輪や馬形埴輪が配置されていた。西端には4体の女子像が配置
され、その東部には椅子に座った男子、跪く男子などの7体の男子像が配置され、その北部には飾り馬と馬
子が配置されていた。
このような埴輪の配列から、椅子に座った男子を中心人物として、首長権が継承される儀式を再現したの
ではないかと推察できる。
各々の埴輪のつくりは表現も豊かで、造形的にも非常に優れており、この4号古墳出土の埴輪類を含め「上
野塚廻り古墳群出土埴輪 一括」として、昭和60年6月に国の重要文化財に指定された。現在、埴輪の現物は
群馬県立歴史博物館に保管されている。
平成27年3月25日
太田市教育委員会
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上掲説明板にある「第4号古墳の埴輪配列」図
左側が「円丘部」 右側が「造り出し部」
高さを伴わない平面形で復元されているため離れたところから見ると墳形を確認しづらい?
台形の造り出し部に並んでいる埴輪
「円丘部」 周囲に円筒埴輪が並んでいます
「復元(模造)埴輪」 1
「復元(模造)埴輪」 2
散策日:令和3年(2021)5月24日(月)