四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

講演会「神川町皂樹原遺跡-炭窯・鍛冶・寺院-」

2025年01月27日 | 講演会・講座

本庄早稲田の杜ミュージアム企画展
第5回本庄早稲田の杜地域連携展覧会「古代の児玉・深谷地域」関連講演会 第1回
 神川町皂樹原遺跡-炭窯・鍛冶・寺院-
 日 時:令和7年1月25日(土) 午後1時30分~午後3時
 会 場:早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター3階レクチャールーム1(本庄市西富田)
 講 師:金子 彰男 氏(神川町教育委員会生涯学習課)
 内 容:古代武蔵国北西部における鉄生産導入期の拠点であった皂樹原遺跡で調査された鉄生産に用い
     る木炭を焼いた横口付炭窯、鍛冶専用の工房跡、寺院の存在を示す古代瓦と遺跡周辺の古代の
     鉄生産遺跡について。
     はじめに
     1 皂樹原遺跡(さいかちはらいせき)
     2 古代の鉄製品
     3 古代武蔵国北西部における鉄生産の概要
     4 横口式炭窯
     5 皂樹原遺跡の横口式炭窯
     6 如来堂D遺跡の横口式炭窯
     7 金屎遺跡の横口式炭窯と1号鍛冶工房跡
     8 皂樹原遺跡の鍛冶工房跡
     9 寺院
     10 まとめ  
を聴講してきました。


埴輪窯跡や古代寺院等の瓦を焼いた瓦窯跡については知っていましたが、炭窯については名前だけは見た
記憶はあったものの、何の窯であるかまでは知りませんでした。炭窯とは、鉄生産に用いる木炭を焼成し
た窯であると言うことを今回の講習会で知りました。そして、神川町元阿保に所在する皂樹原遺跡に多く
の炭窯があったということも・・・

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会場は3階です


企画展「古代の児玉・深谷地域」に展示の
上:女堀大溝と横口付炭焼窯群  皂樹原遺跡23号24号炭窯  の写真パネル
下:横口付炭焼窯 縮尺模型


講演会終了後、講師によるギャラリートークが行われました

聴講日:令和7年(2025)1月25日(土)

企画展「古代の児玉・深谷地域」

2025年01月26日 | 企画展・見学会

本庄早稲田の杜ミュージアム企画展
第5回本庄早稲田の杜地域連携展覧会
 古代の児玉・深谷地域
会 期:2025年1月18日(土)~3月23日(日)
会 場:早稲田リサーチパーク・コミュニケーションセンター(早稲田大学93号館)2階情報資料室
共 催:本庄市教育委員会・美里町教育委員会・神川町教育委員会
    上里町教育委員会・深谷市教育委員会・早稲田大学
を観覧してきました。今回のテーマは「古代}
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飛鳥時代後半(7世紀後半)から奈良時代(8世紀)にかけて、律令制の定着とともに児玉・深谷地域でも地方行
政組織の整備が進み、幡羅官衙遺跡群(深谷市)や中宿・岡・熊野遺跡(深谷市)からなる榛沢郡家、製鉄関連
の炭窯が検出された皂樹原遺跡(神川町)、地域の有力者により造営された私寺と考えられる五明廃寺(上里町)
、大仏廃寺(美里町)、大久保山遺跡ⅢA・ⅢC地区(本庄市)など、古墳時代までとは大きく性格の異なる遺跡
が各地に出現します。本展ではこれらの遺跡を紹介するとともに、代表的な出土遺物を展示します
                               《本庄早稲田の杜ミュージアムHPより》

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ここで言うところの”児玉・深谷地域”とは、本庄市・美里町・神川町・上里町及び深谷市を指し、この地
域にある数多くの遺跡の中から、約30の遺跡、廃寺等からの出土品300点弱が展示されているもので、
これらの中から何点かを紹介させていただきます。展示順ではありません。



本企画展の様子を報じた1月24日の讀賣新聞の記事


企画展会場である2階情報資料室へ


展示会場の模様  パーテーションには各遺跡、廃寺の説明パネルが掲げられています


展示品を覗き込む観覧者


三脚土器  天神林Ⅱ遺跡(本庄市東台)  奈良時代後半


刻書土器(坏)・絵画土器(坏)・ロクロ土師器(埦)・暗文土器(坏)  下郷遺跡(深谷伊東方)


墨書土器(坏)・墨書土器(坏)・刻印丸瓦  岡廃寺(深谷市岡:旧岡部町)


  須恵器(坏) 田通遺跡(上里町神保原町)  土師器(坏) 田通遺跡(上里町神保原町) 
紡錘車 寺西Ⅰ遺跡(上里町金久保)   紡錘車 田通遺跡(上里町神保原町) 


フイゴ 羽口  檜下遺跡(上里町大御堂)


軒丸瓦(単弁八葉剣菱文) 五明廃寺(上里町五明)  同 伝五明廃寺(神川町金鑚神社蔵) 
 

軒平瓦(花菱文) 皂樹原遺跡(神川町元阿保)  同(流水文風偏行唐草文) 皂樹原遺跡


平瓦(花菱文) 皂樹原遺跡(神川町元阿保)


瓦塔 大久保山遺跡(本庄市栗崎)  瓦塔 浅見山Ⅰ遺跡(本庄市西富田)


丸瓦 五明廃寺(上里町五明)   丸瓦(格子状叩き) 五明廃寺(上里町五明)


須恵器(甕) 皂樹原遺跡(神川町元阿保)  須恵器(横瓶) 皂樹原遺跡
土師器(甕) 土師器(鉢) 土師器(坏) 土師器(坏) 皂樹原遺跡


土師器(坏)   椀形鍛冶滓  皂樹原遺跡(神川町元阿保)
羽口  皂樹原遺跡(神川町元阿保)


墨書土器(坏)  刻印丸瓦  岡廃寺(深谷市岡:旧岡部町)


軒丸瓦(複弁八葉蓮華文)  皂樹原遺跡(神川町元阿保)


展示の状況①


展示の状況②

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本企画展で紹介されている遺跡・廃寺のうち何カ所かは現地を訪ねていますので参考までに現況の
写真を載せておきます。


五明廃寺跡:上里町五明  (埼玉県選定重要遺跡 名称:五明廃寺跡)      2021.5.9撮影


城戸野廃寺跡:神川町新宿  (埼玉県指定旧跡 名称:伝緑野寺旧跡)      2021.5.9撮影


大仏廃寺跡:美里町木部  (埼玉県選定重要遺跡 名称:駒衣廃寺跡)     2021.5.12撮影


幡羅遺跡:深谷市東方  (国指定史跡 名称:幡羅官衙遺跡群)        2018.3.15撮影
幡羅遺跡に接する西別府祭祀遺跡(熊谷市西別府)とで国指定史跡に指定


中宿遺跡:深谷市岡  (埼玉県指定史跡 名称:中宿古代倉庫群跡)      2022.6.11撮影
遺跡跡に古代倉庫が復元されています
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観覧日:令和7年(2025)1月25日(土)

令和7年 新春ぼたん展

2025年01月13日 | 花・鳥・風景

東松山市大字大谷に所在する「東松山ぼたん園」に『新春ぼたん展』を鑑賞に行ってきました。
通常は春に咲くボタンを特別な温度管理により開花させ、”藁ぼっち”を被せて展示しています。
藁ぼっちとはボタンを寒さや霜などから守るために被せる藁のことです。

1月11日・12日・13日の3日間限定で庭師による藁ぼっちを制作する様子を間近に見られるということで3
日目の最終日に行ったものの、すでに終えた後なのか残念ながらみることができませんでした。













牡丹の館






華道家 假屋崎省吾氏の作品





散策日:令和7年(2025)1月13日(月)