四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

忍藩・桑名藩・白河藩 三方領知替200年記念 講演会・トークショー

2023年12月24日 | 講演会・講座


忍藩・桑名藩・白河藩
三方領知替200年記念 講演会・トークショー

開催日時:令和5年12月24日(日) 13:30~15:30 (開場12:30)
会  場:行田市産業文化会館 ホール (行田市本丸2-10)
基調講演:「文政6年の三方領知替について」
       講師 鈴 木 紀 三 雄 氏(行田市立郷土博物館長)
トークショー:「忍城・桑名城・白河城―三方領知替の城―」
       春 風 亭 昇 太 氏(落語家)
       千 田 嘉 博 氏(城郭考古学者・博士)
主  催:行田市 行田市教育委員会


を聴講してきました。


開場は12:30でしたが、11:00に着きました。この時は一人も並んでいませんでしたので、忍城と(忍)東照宮
の写真を撮りに行って戻ってきましたところ10人程が並んでいました。その後、列は長くなっていきましたが、
開場までにはまだまだです。



そうして待っているとき、会館内から千田嘉博先生が出てきて列の方にやってきました。列の中の誰だかが写真
を撮らせてもらってもよいですかとお願いしますと快く承知してくれ、カメラ・スマホに顔を向けてくれ、一緒
にという方には顔を並べてくれていました。後ろの看板も一緒に写るようにと気にしていただき「大丈夫ですね。
入っていますね」と。更に先生の著書を持ってきた方がサインをお願いしますと、これにも快く応じておられま
したが10分程で会館内に戻られました。
会場内の写真・録音等は禁止されていましたので写真はありません。



三方領知替とは?  《チラシの裏面から》
三方領知替はこの200年を迎えた忍藩・桑名藩・白河藩の三方領知替だけでなく、12件が発令され、うち11件が
実施されています。
これもどこの藩でもよいというわけではなく、譜代大名の藩で格が同じ程度のもの(石高 10万石・10万石・11
万石といったように)
春風亭昇太師匠と千田嘉博先生のトークショーにおいては、トークショー開始時間前に昇太師匠が舞台に現れて、
自らが司会を務める『笑点』の話をして下さいました。
この時、昇太師匠は客席から見て舞台の左側でお話されました。昇太師匠曰く、トークショーではずっと舞台の
右側に座って話すから、今は左側のお客さんに見えるようにとのこと。
トークショーでは主に昇太師匠が話を進めていました。また、城郭の権威でありながら決して上から目線ではな
く穏やかにお話をされる千田先生でした。
お二方はお城関係の番組やイベントでもよくご一緒されており、息の合った会話を見せておりました。
「忍城・桑名城・白河城―三方領知替の城―」というテーマでしたから、この3城の解説は当然のことでしたが、
昇太師匠は土の城をこよなく愛していますのでいくつかの土の城の紹介もあり、三島市の『山中城』や嵐山町の
『杉山城』などの解説もありました。


東照宮(忍東照宮)
桑名藩から忍藩に国替えになった(奥平)松平忠堯(ただたか)が桑名から遷座したもの



埼玉古墳群の中にある(奥平)松平氏ゆかりの天祥寺にある(奥平)松平氏の墓
右から 9代忠堯 11代忠国 12代忠誠 の墓


資料と入場券

聴講日:令和5年(2023)12月24日(日)

企画展「下野谷遺跡から見る風景」

2023年12月17日 | 企画展・見学会
   
早稲田大学展示室企画展
下野谷遺跡から見る風景
―縄文時代の人々と竪穴住居の生活
会 期:2023年12月12日(火)~2024年5月26日(日)
会 場:本庄早稲田の杜ミュージアム 早稲田大学展示室(本庄市西富田1011)
主 催:早稲田大学文化企画課考古学資料館
共 催:西東京市教育委員会

を観覧してきました。

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西東京市の国指定史跡下野谷遺跡は、南関東で最大規模を誇る縄文時代中期の集落で、発掘開始から50年を迎え
ます。早稲田大学では、下野谷遺跡縄文時代編の報告書の刊行を契機に、その成果と資料を公開します。
縄文時代の人々は、海水準の変化を伴う大きな環境変動の中で、狩猟・漁撈・採集により、自然と共生し、持続
可能な社会を約1万年以上の長きにわたり営みました。
縄文時代の人々と暮らしがどのようなものであったか、「住」をテーマに、早稲田大学公認サークルであるアニ
メーション研究会と絵画会の協力を得て、縄文人の生活を分かりやすく伝えます。

                         《「下野谷遺跡から見る風景」チラシ裏面より》
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下野谷遺跡(したのやいせき)は、東京都西東京市東伏見(旧保谷市)に所在し、平成27年(2005)3月10日に
国史跡に指定されました。
田無市と保谷市が平成13年(2001)に新設合併して西東京市が新設されたわけですが、50年前の保谷市時代から
発掘調査をしているとのことです。
その発掘調査での出土品がが展示されているわけですが、そのうちのほんの一部を紹介させていただきます。



本庄早稲田の杜ミュージアム入口


早稲田大学展示室


竪穴住居の土器


〈深鉢形土器〉


縄文時代中期前葉・中葉・後葉の土器


〈深鉢形土器〉


〈深鉢形土器〉


アニメーション


〈土偶〉・〈土製円盤〉・〈土製耳飾〉等を陳列展示


アニメーション 〈縄文の夏の漁〉


〈深鉢形土器〉


〈石鏃〉


〈打製石斧〉


〈有孔鍔付壺形土器〉


〈小型深鉢型土器〉


〈深鉢型土器〉・〈鉢型土器〉・〈深鉢型土器〉


〈石皿〉・〈石棒〉


〈竪穴住居〉ジオラマ


〈有孔鍔付土器〉・〈補修孔を有する土器〉・〈底面に網代痕を有するもの〉を陳列展示のショーケース
上のアニメーションは 左:縄文の冬の漁  右:縄文の冬


観覧日:令和5年(2023)12月17日(日)

歴史講座2「享徳の乱前後の関東」(2)足利成氏と武蔵国

2023年12月15日 | 講演会・講座


埼玉県立嵐山史跡の博物館
令和5年度  歴史講座2「享徳の乱前後の関東」     
 日 時:令和5年12月15日(金)13:50~15:30
 会 場:国立女性教育会館 講堂(埼玉県比企郡嵐山町菅谷)
 演 題:足利成氏と武蔵国 
 講 師: 長 塚 孝 氏(馬の博物館)

を聴講してきました。

『享徳の乱』とは、第5代鎌倉公方・足利成氏が関東管領・上杉憲忠を暗殺した事に端を発し、室町幕府・
足利将軍家と結んだ山内上杉家・扇谷上杉家が、鎌倉公方の足利成氏と争い、関東地方一円に拡大した14
54年(享徳3年)から1482年(文明14年)まで続いた関東の大乱。約30年間続いたこの大乱は関東におけ
る戦国時代の始まりとされ、この大乱を『享徳の乱』と名付けたのは峰岸純夫先生(東京都立大学名誉教
授)です。
享徳の乱という言葉は知っていても内容となると中々複雑で理解しきれません。



講座会場である研修棟の講堂前の街路樹の葉はすっかり落ちてしまっています


講座を終えて帰路に就く聴講生たち


国立女性教育会館本館
国は嵐山町にあるこの国立女性教育会館を今年度中に閉鎖し、機能を移転する方針を町に伝えていたそう
です。
かつてはM党政権の時に行われた事業仕分けにおいて仕分けの対象となった施設でありますが、コロナ禍
で使えなかった一時期を除き、埼玉県立嵐山史跡の博物館主催の講座・シンポジウム等においてはここの
講堂を借りて開催されてきました。しかし、閉鎖せれてしまうと仮に講堂が残ったとしても講座会場とし
て使うことは不可能になりそうです。博物館内にある講座室は数十名程度しか収容できません。
今まで通りの500人の聴講者を収容できる施設が付近にないわけではありませんが果たして利用可能かどう
かは疑問です。



本館横に咲いていたサザンカ

聴講日:令和5年(2023)12月15日(金)

埼玉縄文カード007 加能里遺跡出土土器

2023年12月02日 | エトセトラ

入間地域2か所目は「飯能市立博物館」(飯能市大字飯能258-1)で、『埼玉縄文カード007 加能里遺跡
出土土器(深鉢)』を頂いてきました。



対象の深鉢は常設展示室に展示されていました。


飯能市加能里遺跡出土土器(深鉢)


頂いてきた『埼玉縄文カード007 加能里遺跡(飯能市)』

カード入手日:令和5年(2023)11月29日(水)

埼玉縄文カード009 金谷遺跡出土土器

2023年12月01日 | エトセトラ

さる11月14日から配布が始まった『埼玉縄文カード』、第1弾、第2弾は児玉地域の2か所の配布先で頂い
てきましたが、今回は入間地域に狙いを定め、「毛呂山町歴史民俗資料館」(入間郡毛呂山町大類535-1)
に赴き『埼玉縄文カード009 金谷遺跡出土土器(深鉢)』を頂いてきました。
実物については残念ながら撮影禁止となっておりましたので写真はありません。また、一定期間展示した
後に収蔵庫に戻すということですので、この縄文カード配布期間が実物を見る唯一の機会かもしれません。
この深鉢が出土した金谷遺跡は、現在の毛呂山町目白台1丁目から3丁目で住宅地となっているようです。



頂いてきた『埼玉縄文カード009 金谷遺跡(毛呂山町)』

カード入手日:令和5年(2023)11月29日(水)