カルテ番号 さ・8 (16)
桜井道代は即答した。
「胸のざわめきが深刻でないなら、治すかどうかはともかくとして又気功をして下さい。
そして、話もして下さい。」
風間陽水は頷いて言った。
「人間という生物としての変わり種は一生を二つに分けたようです。
前半は種族継続の為、後半は個人の為。
個人の生き方自由とはいえ、その性に影響されるのは当然です。底ですから。
そして人間のメス、女性は大まかな目安として50歳から女の人生となります」
桜井道代は言った。
「よく聞く言葉ですが、本当なんですか?」
「妊娠しなくなる時期でもあるし、子供が独立する時期でもあるからですね。
勘違いする人が多いのですが、それまでは女でなく母親としての期間です。
それは実際に子供を生もうが生むまいが、期間としては母の時期です」
「生理がある期間ですね」
「そう。それを過ぎると女としての人生が始まるわけです。
桜井さんは女としてスタートしたところなのですよ」
そうか。これからか。
私の人生は始まったばかりか。
ならば今までの自分とは変わってみたい。
子育ては厳しい事もあったが、とても充実していた。
幸せでもあった。でも、卒業したのだ。
新しい自分を作るなら、これからが楽しみでもある。
一番不安な要素の健康も、どうやらいいところを見つけたみたいだし。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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