カルテ番号 し・6 (6)
病室に移り、カーテンで仕切り、陽水は軽く両足に手を触れた。
そのままで動かずにいた。
「どんな感じですか?」
彼女は黙っていたが、健二が耐えられなくて聞いた。
「痛みがあるのですね」
彼女は頷いた。
「痛みから先に消えていくと思いますよ」
彼女が嬉しそうに微笑んだ。
風間陽水は清水健二の方を向いた。
「どうやら回復を待っていたようですね。清水さんの為に」
とっさの言葉に意味がわからなかった。
「清水さんが回復させるのです」
「僕が治療をするのですか?」
「治療というほど専門的ではないですが、回復させるのは清水さんです」
清水健二は何も解らないが、何故か、やはりそうなのだ、と納得する心があった。
最初に彼女に会った瞬間、僕が係わり彼女を回復させる、と思ったのだ。
具体的には何も出来ず、ただ週一通うだけだったが。
どうしていいのかも解らないが、その言葉は納得し嬉しかった。
この気功師の先生は、普通の人ではないのだ、と思った。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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