カルテ番号 し・6 (11)
風間陽水は彼女の足から手を離して言った。
「少し休憩しましょう。清水さんを借りますよ」
そして清水健二を連れて、病院の外のベンチに誘った。
「清水さん、彼女と一緒になるつもりでしょ」
「は、はい。結婚を意識しています」
清水健二は販売機から買ったお茶を陽水に渡した。
そして緊張したのか、一気にボトル半分を飲んだ。
「僕は彼女の足が動かなくても結婚するつもりなのです。
でも母親を思うと多少不自由でも動けるようになって欲しいのです。
まだ、彼女には申し込んでいないのですが」
「彼女も同じ気持ちでしょうね。
治らなくても幸せになれると気付いていますが、清水さんや身内の人の為にも何としても治す気持ちもあり、少し複雑なのですね」
清水健二は陽水を正面から見つめて言った。
「先生、どうしたらいいのですか?
僕は彼女の為なら何でもします」
陽水は微笑んだ。
「いいなぁ、ストレートで。
難しいことなどないですよ。
もう80パーセント済んでいますから」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始