カルテ番号 ぬ・2(19)
院長は不思議な現象の意味を話してくれるのだろうか?
嘗ての院長の師匠のように、それだけで、終わりなのだろうか?
そんな沼田桃子の様子をみて、院長は言った。
「大丈夫ですよ。あと2年待て、なんて言いませんよ。
実はほとんどの人は、その人なりの不思議な体験をしているものなのです。
不思議な体験、不思議な現象は特別ではないのですよ」
そうなのだろうか?
あれが特別な現象ではないのだろうか?
院長の空中にサングラスのスクリーンなどというのは特別だろうと思う。
何故、その人にだけ見えるのだろう?
あるいは、やはり幻覚なのだろうか?
それとも、他の理由があるのだろうか?
沼田桃子には院長の言葉が理解できない。
院長はゆっくりと話を続けた。
「通常、学校や家庭や社会で暮らしていくと、一般常識という意識が作られます。
常識外が起きても、何とか理屈をつけていきます。
あるいは、そんな事は気のせいだ、とか、勘違いしたのだ、とかで納めてしまいます。
常識で判断すると、どうしても説明できない事は、無い事にしてしまいます。
常識が出来上がっていない、小さな子供達は無い事にはしません。
結構、いろいろな現象を見ているでしょう。
子供達だけに見えているのではなく、大人達が見えない事にしているだけです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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