カルテ番号 ぬ・2(16)
院長は少し笑って話を続けた。
「もちろん私も常識というものを知っています。
空中にサングラスのスクリーンが浮かぶのは非常識だと。
これは目の錯覚ではないかと。
そして立ち位置をずらしたり、他の人を見たりしました。
でも、大きなサングラスはそこにあるのです。
そうですね、横2メートル縦1メートルくらいですね。
御来光の最中ですので、話しかけはしませんが、他の人には見えていないようでした」
沼田桃子は思った。
私が岩に金色の扉を見た時と似ている。
やはり、他の人には見えていなかった。
でも、私の時よりも院長の方が非常識だ。
私は岩に扉が見えたから、それは取り付ければありうる。
だが院長は突然空中にスクリーン状のサングラスが出たのだ。
院長の話は続く。
「何故サングラスか、というのは次の展開で、すぐ理解できました。
私が太陽を直視できるように、だったのです。
というのは、サングラスを通して見えた太陽は二つあったのです」
ここで院長は沼田桃子の顔を見た。
「太陽は二つあるって知っていますか?」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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