カルテ番号 ぬ・2(18)
院長は話を続けた。
「私が信じていようが、いまいが関係ありません。
そのサングラスのスクリーンを通して太陽が二つハッキリ見えました。
一つはそれまでの太陽と同じ大きさと、それに重なってもっと大きい太陽。
大きな太陽は少し薄いので、重なっていることがわかります。
それでもサングラスが無ければ、眩しすぎて直視できないと一瞬で理解できました。
だからこそのサングラスのスクリーンが出現したのだと」
院長はその時を思い出して話しているようだ。
「師匠の合図で御来光行を終わりにしました。
正しく言うと、その時まだ私は弟子ではありませんでしたが。
靴を履き、タオルなどを持って帰る前にもう一度見るとスクリーンはありません。
私はいろいろ納得がいきませんでした。
わけがわからないまま、帰りの道を下っていました。
ちょうど師匠が皆と少し離れた隙を狙って、師匠に近づきました。
他の人に前で話をする気にならなかったのです。
そして、一連の出来事を話しました。
あれは、どういうことでしょう?と」
そこで院長は少し笑いました。
「師匠は、私の話を聞くと、ニコニコして京都弁で言いました。
そういうことも、あるんやねぇ。
それだけでした。
私は、えっ、それだけ?もっと説明が欲しいのに?と思いました。
何故、もっと話してくれないのか、が解るのは2年後くらいでした。
私が正式に弟子となり、師匠の道場に通って学んでからです。
最初に沼田さんの話を聞いて言った私の言葉。
そういうことも、あるでしょうねぇ、は師匠の真似ですよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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