水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 す・9 (1)
砂川貴子は41歳になった。
20代のアルバイトと二人でしている小さなバーのママだ。
独身だが、商売柄か30代前半にしか見えない。
親が事業に失敗した借金の返済の為に始めた商売だ。
それでも15年もしていると、それなりに馴染んでしまった。
特に高くなく、安くもない店だ。
常連さんが集まるが、特定の人に贔屓はしない。
特に特定の男はつくらないし、勘違いされないように気を使う。
結婚願望は薄いだろう。
男の裏の顔を毎日見ているのだ。
今更家庭を持とうとも思わない。
朝方眠りについて、お昼頃に起きる。
親とは離れているし、姉は大阪に嫁に行った。
貴子の生活にアレコレうるさく小言を言う人もいない。
プライベートは気楽だし、そうでないともたない。
小さな店とはいえ、仕事中は気を使いっぱなしだ。
そして、使っている事さえ気取らせないようにしている。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始
カルテ番号 し・6 (15)
陽水は健二の手つきを見て言った。
「そっと触れる事を意識しすぎですよ。
愛おしいから優しくなるし、そっと触れるのです。
肝心なのは優しい気持ちだけなのです。
細胞はその気持ちを受けると回復するようにできています」
そして続けた。
「その気持ちで接していると、周りの人にも伝わります。
清水さんのお母さんや周りの人も優しくなります。
そして、そんな二人に感謝するようになります」
陽水は彼女へ向かって微笑んだ。
「ね。何の問題もないでしょ。
まぁ、全ては清水さん次第ですが・・・」
清水健二が言った。
「凄いプレッシャー」
そして三人が笑った。
その後はメールで様子を知らせてくれた。
時には頼まれて病院にも行ったが、順調に回復していった。
そして1年後、風間陽水に結婚式の招待状が届いた。
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カルテ番号 し・6 (14)
風間陽水は彼女の足に触れて言った。
「これからは清水さんが触れて下さい」
「僕は気功はもちろん、マッサージもしたことがないけど」
「大丈夫。清水さんしか出来ないこともあるのですよ」
そして彼女に言った。
「今、触られてどんな感じがしますか?」
「とても温かく気持ちがいいです」
「その感覚が大切ですからね」
陽水は清水健二に言った。
「まず、マッサージとか気功とかしようと思わないで下さい。
極端にいえば、自分が彼女の足を治そうなんて思わないで下さい。
力は出来る限り入れない。そっと、そっと触れる程度。
そっと触れようとすると、かなり気を使います。
その氣が大切なのです。
大切な彼女が眠っていると思い、起こさない程度の触れ方です。
極端に優しく手をゆっくり動かして、足全体を温めるように」
陽水に言われて健二が触ってみる。
「力を入れない、そっと触るというのは難しいですね」
「そう、ほとんどの技に共通ですが、優しくする方が難しいのです。
そして、優しくするのは共通して回復力が強いのです。
でも清水さんは出来ますよ。彼女が大切なのでしょ」
彼女が笑って言った。
「健二さん、なんか、ぎこちない」
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カルテ番号 し・6 (13)
病室に戻った二人は彼女を車いすに乗せ、エレベーターで屋上まで連れて行った。
幸い屋上には誰もいなかった。
風間陽水は清水健二に病室で待っていると耳打ちし、二人きりにした。
15分後、あきらかに雰囲気が明るい二人が病室に戻ってきた。
ベッド周りをカーテンで仕切り、彼女をベッドに移した。
陽水は彼女に言った。
「何か聞きたい事はありますか?」
「私、まだこんな身体ですが、いいのでしょうか?」
「身体が自由、不自由は関係ありません。
心や性格が不自由な人はほとんどの人に当てはまります。
心や性格は隠せますから、身体の不自由な人よりも性質が悪いともいえます。
身体が不自由なままでも問題ありませんが、この足は回復しますよ」
そこで彼女は初めて声を出さずに泣いた。
「ありがとうございます。とても、とても嬉しいです」
陽水は健二に向かって微笑んだ。
「さぁ、これからの回復法を簡単に説明しますね。
もうほとんど終わっているようなものですが、少しだけコツがあります。
それは清水さんのお母さんや周りの人へも、いい影響となります」
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カルテ番号 し・6 (12)
陽水はお茶のボトルを見つめて言った。
「私は、恋愛の話が苦手なんですね。
そういう感情がほとんど無いというか、冷たいというか・・・
だから本当の清水さんの気持ちは理解できませんが想像なら出来ます。
それによって女性の生命力、ここでは回復力になりますが、それが変わるのも解ります」
清水健二は黙って聞いていた。
「女性は、生物的には雌ですが、身体の仕組みが男性よりも生命中心なのです。
その元は種を存続することからなのですが、そこを中心に展開します。
恋愛感情は他の感情より深く、元は種の存続からです。
深い分だけ生命力が活性するし、病なら回復力が増幅します。
ま、男性ではそうはいきませんが・・・」
一口、ボトルのお茶を飲んで続けた。
「つまり清水さんの思っている結婚よりも、彼女の受け止める結婚や恋愛の方が重いのです。
幸い、お二人とも相思相愛でいるようですから、清水さんがキチンと伝えれば次の段階です」
清水健二が口を開いた。
「わかりました。早速プロポーズします」
「フォローはしますから、今日しましょうね」
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カルテ番号 し・6 (11)
風間陽水は彼女の足から手を離して言った。
「少し休憩しましょう。清水さんを借りますよ」
そして清水健二を連れて、病院の外のベンチに誘った。
「清水さん、彼女と一緒になるつもりでしょ」
「は、はい。結婚を意識しています」
清水健二は販売機から買ったお茶を陽水に渡した。
そして緊張したのか、一気にボトル半分を飲んだ。
「僕は彼女の足が動かなくても結婚するつもりなのです。
でも母親を思うと多少不自由でも動けるようになって欲しいのです。
まだ、彼女には申し込んでいないのですが」
「彼女も同じ気持ちでしょうね。
治らなくても幸せになれると気付いていますが、清水さんや身内の人の為にも何としても治す気持ちもあり、少し複雑なのですね」
清水健二は陽水を正面から見つめて言った。
「先生、どうしたらいいのですか?
僕は彼女の為なら何でもします」
陽水は微笑んだ。
「いいなぁ、ストレートで。
難しいことなどないですよ。
もう80パーセント済んでいますから」
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カルテ番号 し・6 (10)
清水健二は陽水に言った。
「本当に僕がするのですか?
治療のことなど何も知らないのに。
それで回復するのですか?」
風間陽水は笑って答えた。
「回復しますよ。清水さん次第ですが」
「どうして僕で回復するのか理解できません」
風間陽水はゆっくり話した。
「病には役目があると言ったでしょ。
その役目が果たせると、病の存在意味が無くなります。
自動的に病は消えてしまうのです。治るのではなく、消えるのです。
それには、本人も積極的に協力して役目を行うわけです。
それが、言い方ですが治すという意思と行いでもあるのです」
陽水は更に続けた。
「彼女はそこを理解して、治すと言ってくれました。
あとは清水さん次第なのですよ」
清水健二は戸惑った。
「だから、なんで僕が治療するのだか解りません」
陽水は彼女に言った。
「困りましたね。こんなに鈍くていいのですか?」
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カルテ番号 し・6 (9)
彼女が少し口ごもりながら言った。
「私、最近は幸せを感じているのです。
だからといって、このままでいいとは思っていません。
回復の為には何でも試してみます。
でも、結果が出なくても満足できるような気もしています」
風間陽水は言った。
「大丈夫ですよ。ここに来て、触れて、話して、確信が持てます。
時期はともかく、完全回復するでしょう。条件が整っています」
清水健二が陽水に訊ねた。
「条件とは何ですか?」
「幾つかありますが、肝心なのは縁です」
清水健二は風間陽水の言葉が理解できない。
縁が条件?
だが彼女は理解したようだった。
そして、とても嬉しそうだった。
「では、具体的にする事を教えますね」
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カルテ番号 し・6 (7)
風間陽水は手を当てたまま小声で話した。
病室には他の患者もいるのだ。
「病には幾つかの役目があります」
「役目?ですか」
「単に不遇な出来事ではないのです。
例えば病によって以後の本人の生き方が変わり、輝くことがあります。
また、家族との絆が強まるのはよくあります」
彼女はずっと黙ったままだった。
「病は回復だけが目的ではなく、回復を上回る素敵な出来事をもたらします。
病によって幸せをつかむ事が多々あるのですよ。
指定難病のギランバレーですが、難病には特にその傾向があるようです」
それまで黙っていた彼女が口を開いた。
「私、最近ではずっとそう思えるようになっていました。
以前は治る事ばかり考えていましたが、今は違うのです。
あきらめではなく、治らなくてもいいかな?と思う事もあります」
風間陽水は優しく見つめた。
「やはりそうですね。よかった。勘違いでなくて」
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カルテ番号 し・6 (6)
病室に移り、カーテンで仕切り、陽水は軽く両足に手を触れた。
そのままで動かずにいた。
「どんな感じですか?」
彼女は黙っていたが、健二が耐えられなくて聞いた。
「痛みがあるのですね」
彼女は頷いた。
「痛みから先に消えていくと思いますよ」
彼女が嬉しそうに微笑んだ。
風間陽水は清水健二の方を向いた。
「どうやら回復を待っていたようですね。清水さんの為に」
とっさの言葉に意味がわからなかった。
「清水さんが回復させるのです」
「僕が治療をするのですか?」
「治療というほど専門的ではないですが、回復させるのは清水さんです」
清水健二は何も解らないが、何故か、やはりそうなのだ、と納得する心があった。
最初に彼女に会った瞬間、僕が係わり彼女を回復させる、と思ったのだ。
具体的には何も出来ず、ただ週一通うだけだったが。
どうしていいのかも解らないが、その言葉は納得し嬉しかった。
この気功師の先生は、普通の人ではないのだ、と思った。
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