松江イングリッシュ・ガーデンに人を案内して花を見に行き、観賞の合間に木陰で休ん
でいると、宍道湖に一艘舟を浮かべて、何やら漁をしている人がいる。
よくよく見ていると、どうも「宍道湖七珍」の一つ、モロゲエビの「しば漬け漁」の様だ!
前日、漬けておいたシバ(杉の葉等を束ねた)を、そ~っと引き上げ、シバが水面を切
ると同時に、素早く下に大きなタモ(網)を差しいれて、エビを受け獲る漁法だ。
むかし隠岐の島に住んでいた頃、同じ漁法でウナギを随分獲ったことを思い出した。
一見子供騙しの様な、こんな方法で漁師さんは、今でもモロゲエビを獲っていると思う
と、ちょっと驚きである。
しかし昔の人は魚の習性を知りつくした上で、良く考えたものである、一網打尽に獲り
尽くすのではなく、今では古典的かつ愛すべき、こんな方法で自然と共存していたのだ。
~今日も良い一日を~