怪優『マーロンブランド』~「ゴッドファーザー」:ドンコルレオーネ
先日上京した際、東京駅で吹き抜け天井絵(模様)を眺めていると、すぐ近くで携帯電話
の着歌、「ゴッドファーザーのテーマ曲」がいきなり流れたので、よく見るとその筋系のお
じさんの様だった。
と云うよりも、お陰で映画「ゴッドファーザー」を思い出してしまった。・・・・そうあの、マー
ロン・ブランドである。
1972年・フランシス・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」のドンオルレオーネ役で見
せた圧倒的な演技力と存在感、そして重厚さは、他に類を見ないほどの秀逸さで、今も
強烈な印象が残っている。
『マーロンブランド』は、その後も「地獄の黙示録」など多くの作品に出演しているが、彼が
駆け出しの頃、エリア・カザン監督に見出され「欲望という名の電車」や、アカデミー主演男
優賞に輝いた、映画「波止場」の港湾労働者役等の演技なども強く印象に残っている。
それにしても、マフィア「ドン・コルレオーネ」の、静けさ、迫力、威風、裏社会を歩く男の奇
怪さ、重厚さを見事に演じ切って見せたものである。
それまで『マーロンブランド』を知らなかった若者? 否・・・全世界の映画ファンにその名を
知らしめたと言って良いだろう。
彼はその特異な家庭環境でつちかわれた反抗心を生涯持ち続け(常に問題児)、反人種差
別を訴え続けた。
今日も良い一日を