エリザベス・テイラーをして「世界で最も美しい天使」と言わしめた、オオドリー
・ヘップバーン映画ファンであれば誰でも、『ローマの休日』『マイ・フェア・レデ
ィ』『ティファニーで朝食を』『シャレード』などで、清楚で聡明、気品あふれる容姿
そして天使のような愛らしい笑顔をに出会い、魅了されたはずである。・・・・・・
スクリーンでただ見ているだけで、本当に幸せな気持ちにしてくれる稀有な女優
だった。
私的に感銘を受けたのは、映画「ローマの休日」のクライマックスシーンである記
者会見のシーンだ・・・・・・
~アン王女が記者会見の後、階段を登り終えて立ち止まる場面、一人の女性とし
ては、すぐそこに愛するブラッドリー(グレゴリー・ペック)がいるのに・・・その気持ちを
精一杯抑えて振り向き、王女の顔を見せる。・・・見守るブラッドリーが目で語りか
ける・・・それに応えて・・・・・『さようなら・・・』さびしく立ち去って行く・・・・~
ローマの休日を一緒に過ごした二人の愛の日々が、凝縮された一つ一つの仕草
が鮮明に現われ・・・・・今も目に焼き付いている。
彼女の晩年は、ユニセフの親善大使として、飢餓に苦しむ子供達のために力を尽
くしている。(ソマリアの子供たちを胸に抱き、オードリーの愛に満ちた眼差しを忘れることはないだ
ろう)
一面、虚飾に満ちた映画の世界にあって、純粋にありのままの自分で生き抜いた、
これまた稀有な女優でもあったのではないだろうか。
~今日も良い一日でありますように~