タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

落ちても落ちても瀧を昇る努力が大切・・・ (鯉の瀧昇り:木彫)

2013-10-03 | その他

未完成でアトリエに随分長く放置していた、木彫りの「鯉の滝昇り」に、一鑿(のみ)

(ふた)入れ、水彩絵の具で色付けてして見た。

まだ40代初めの頃、職場の近所に木彫りの先生の木彫教室があって、先輩に勧

められて弟子入りし、習い覚えたものだが、その後転勤と仕事も忙しくすっかり遠

ざかってしまったまま、今日に至ったものだ。 

先生とはその後も、時折、年賀状や県展会場などで顔を合わせ、交流は続けてい

るが、私が日本画の方に行ってしまったため、何十年も鑿(のみ)を握ることがなか

った。

教室の頃、先生から「木彫りは、一(ひと)鑿、一鑿心を込めて彫る、その積み重

が大切・・・」と教えられていたが、確かに・・・考えてみればそれは人の一生みた

いなもの、一つ一つ積み重ねが、人それぞれの人生を形作っていくものかも・・・・

と思ったものだ。

この「鯉の滝昇り」は、古代中国で「急流を昇り切る鯉は、登竜門を潜って天まで

って龍になる」との、登竜門の故事の元になっている様である。

当時、自分にはおおよそ不似合いなこの図柄を、何を思って選んだか、今となっ

ては定かではない

           ~今日も良い一日でありますように~