おばあちゃんが可愛い孫を膝に抱き、裸電球(電燈)の下で炬燵にあたって、秋の夜長を柿を
食べながら「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがおりました・・・」「それでおじ
いさんはどうしたの・・・」こんな微笑ましいシーンが、映画ではなくどこにでも見られたのは、今
から、ほんの40~50年も前の昭和中頃までの話。
大家族の生活の拠点である各家々に、親子、祖父母との日常的な会話がたくさんありました。
よく「じいちゃんばあちゃん子は、やさしい子に育つ・・・」などと言われたものですが、考えてみ
ればそれもそのはずです。
子供達はこんなに小さい時から、ごく普段に「良いこと、悪いこと」をはじめいろ、いろな知恵を
教えられ吸収して育って行くのですから・・・心やさしく人を思いやることのできる大人になって
いくのは当たり前のこと。(文明の発展は間違いなく良いことに決まっているのだが、その代償
として、心をどこかに置き忘れて来た、大人達が多くなってきつつある様な気がしてならない。)
これは懐かしくも「善き昭和時代」の一コマを、そんなことを思い起しながらイメージして描いて
みました。
~今日も良い一日でありますように~