タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花  (奥の細道・芭蕉)

2014-08-18 | 風景

合歓(ネムノキ)の木の花も、ひと頃の盛りを過ぎ、だんだん終わりに近づき、小さく分か

れた花弁が、風に吹かれてポロポロと散ってきます。

日課の散歩も、こう暑さが続くと陽のかげる夕時を選んで出掛けるので、道端に咲くネム

ノキも葉を閉じ加減で、見る度に「だから眠りの木」、と納得したりしています。

まさにこれから眠る準備中といった風情ですが、花数が少なくなってきたこの時季だから

こそなのでしょうか、あの放射状に開いた針の様な、淡紅色の花が一段と鮮やかに映り

ます。(芭蕉が、西施(せいし)と美女に例えた様にきれいだ!)

合歓の木と言えば、美智子皇后陛下が高校時代に作られたと言われる、ねむの木の

守歌が思い出されます。

ねむの木の子守歌  (智子皇后陛下:作詞)

ねんねの ねむの木 眠りの木
そっとゆすった その枝に
遠い昔の 夜の調べ
ねんねの ねむの木 子守歌

薄紅(うすくれない)の 花の咲く
ねむの木蔭(こかげ)で ふと聞いた
小さなささやき ねむの声
ねんね ねんねと 歌ってた

故里(ふるさと)の夜(よ)の ねむの木は
今日も歌って いるでしょか
あの日の夜(よる)の ささやきを
ねむの木 ねんねの木 子守歌
智子皇后陛下のご実家のあった、五反田の「旧正田邸」跡には、地域住民の願いで

この歌に因み「ねむの木の庭」公園 が作られ、合歓の木をはじめ四季折々の植物が植

えられており、都民憩いの場ともなっているようで、上京の折には是非一度足を運びたい

ものだ思っています。

公園内には、美智子皇后陛下の歌集も配置されているとか・・・

 

美智子皇后陛下の御歌

 

「薩摩なる喜入(きいれ)の坂を登り来て 合歓の花見し夏の日思ふ」

            ~今日も良い一日であります様に~

我が家のミカ嬢は早寝、遅起、現在午後8時、もう夢見心地で~すねむの木の守歌