タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

  ♪「はなひらく」~♪  {くどう なおこ}

2016-08-11 | その他

今日は久し振りに、この春咲いた薔薇の花々を思い出しながら、その時撮

 

った写真を参考にしながら、水彩で表現して見ました。

 

「はなひらく」      (のばらめぐみ)

はなびらと

はなびらと

はなびの あいだに

のはらの わらいごえが

 

すこしずつ

すこしずつ

 

すこしずつ ためて

ちいさな ばらのつぼみが

ほんのりと

ほんのりた

ほんのりと めをさまし

 

はなひらく

 

「ばら」

花弁が散ると そこに

 

花びらのかたちの

 

なにかやさしいものが

 

あつまるように思われる

 

~くどうなおこ~

 

冒頭の一編「はなひらく」は、当ブログでも一度取り上げた、北原白秋のか

 

の有名な「薔薇ニ曲」~薔薇の木に 薔薇の花さく なにごとの不思議なけ

 

れど

 

に見られる様に、薔薇(ばら)と言う花が蕾となり、そして自然のあり様の中

 

で、誇らしげに ‘はなひらく‘ 様を、優しくそっと見守っている「詩」ではない

 

しょうか。

 

また、「ばら」 においては、咲き誇っていた薔薇の花々が、散ってしまったあ

 

との様子を詠っていますが、花は散ってしまっても、その福よかな香りと、色

 

鮮やかさは、より鮮明な余韻を残して散って行ったさまを詠った詩です。(この

 

詩を人生に置き換えるな、・・・・・散ってしまった後にも、人々の心にいつまで

 

もいつまでも、思いは残ると言っているのでしょうか。)

 

 

「バラ色の人生」:エディット・ピアフ

 

 

「バラの刺青」:ペリー・コモ